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最も参考になったカスタマーレビュー
19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
重要な啓蒙書,
By カスタマー
レビュー対象商品: 混沌からの秩序 (単行本)
プリゴジンは非平衡科学の第一人者でノーベル化学賞受賞者。多数の著書があるが、本書は最も数式が少なく、概念が言葉で説明されていますので物理を本格的に勉強していない人も読み通せます。 和訳に関しては、ぎこちない部分がなく、読み易くなっています。 今後ますます重要になる分野と思われますが、この本で概念を掴み、それから専門書で学ぶというのがよいかも知れません。 哲学に関する記述もありますが、その部分に関してはレビューできません。
24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
秩序とは?自発性とは?,
By The Renaissance Man (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 混沌からの秩序 (単行本)
これを書き込んでいます自分は、化学系の研究室に所属しておりますが、化学反応を考察するうえで、速度論だけではなく、熱力学の観点も取り いれて総合的に化学反応という現象を理解したいとの一心で、この本を 読みました。 学部生のころに学ぶ熱力学が味気ない・何か物足りないと感じる方には 、ぜひこの本から改めて熱力学という現象論を見直すことをしてほしい と思います。 前半の哲学的なお話は、素人には「あー、そうですか」と感じる部分が 多いかもしれませんが、後半に至り非平衡状態をどうとらえるかを優し く指南してくれます。「目から鱗」になると思います。 この本を手始めに、プリゴジン博士の熱力学の本(邦訳あり。みすず書 房)などを読み進めていかれれば、独学する道として最適なように思い ます。 追伸:朝倉書店さんから出版されている 『現代熱力学−熱機関から散逸構造へ−』 (イリヤ・プリゴジン他著、妹尾 学訳) 培風館さんから出版されている 『熱力学−現代的な視点から−』 (田崎 晴明著) これらの書籍が私個人として(独断と偏見もあると思いますが) 自信をもってお薦めできるものです。 一度熱力学(平衡系の熱力学)を学んだ方には特に再読をお薦 めしたい書籍たちです。分かったようで分かっていなかったこ とが見つかるかもしれませんよ。 オワリ
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不可逆時間を取り込む熾烈な格闘,
By 白頭 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 混沌からの秩序 (単行本)
複雑系の文脈でとりあげられることが多い本書だが頁の殆どが物理学で不可逆的な時間をどう取り扱うか に費やされている。 相転移や局所的な散逸への抵抗という事象を、世界の 本質的なあり方としてどう記述しうるのか?についての 格闘だといえる。 あくまで厳密な物理学の定式として不可逆時間の導入を 図ろうとするストイックさは、ボーアやパウリのように 神秘主義に傾いていった科学者達とは一線を画す。 ニューサイエンスに対する嫌悪はそこを持ちこたえられ ない(ように彼には思える)安易さゆえか。 パースやホワイトヘッドの形而上学とも交錯するような 世界観へ科学も近づきつつあるも、あくまで科学者とし ての節操を保ち飛躍を禁ずる姿勢は天晴れである。
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