ヤクザの古閑から大金を横領したトレイダーの奈義は、報復を受け瀕死のカラダで山奥の教会にたどり着く。
そこには若く美しい顔立ちをした神父の真人が一人いるだけ。
真人のある弱味に付け込んだ奈義は、無理やり犯した上ほとぼりが冷めるまで居座ることに。
出だしは古いアメリカ映画っぽく、嵐の夜・血まみれの逃亡者・美貌の神父(ここには人妻とか未亡人をあてはめる。映画だと)と、一種暗く重いイメージがありました。
が、裏のあらすじにある「禁断の凌辱愛」というコトバほど陰惨な話じゃなく、むしろ真人は天然っぽいし最初から気持ちよさそうだし(初めてなのに……)、奈義はエロいけど中身はまっとうだし。
「好きだ」「愛してる」と直接のセリフは無いけど、この二人がカラダから始まって魅かれあってハッピーエンドだろうな、と読み進めていったら。
最後の方で古閑がからんできて、軽く三角関係……になりそうな雰囲気になりました。この人も結構屈折していて心に屈託があるけど、心底悪人とも言えない感じです。
結局、迷える猛犬二匹を、真人の愛でよき方へ導いてあげられそうなラストでよかったです。いや、むしろ天然にエロい神父様が二匹を惑わしているのかも…(笑)
読後感よし、です。
表紙はよくあるポーズではありますが、高階佑さんのイラストはとてもキレイで良かったです。文中のはどれもこれも神父様がエロい…(笑)