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深淵のガランス (文春文庫)
 
 

深淵のガランス (文春文庫) [文庫]

北森 鴻
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

銀座の花師・佐月恭壱のもう一つの顔は絵画修復師。大正末期に活躍した画家の孫娘から、いわくつきの傑作の修復を依頼された佐月は、描かれたパリの街並みの下に別の絵が隠れていることに気づく…表題作ほか、欧州帰りの若き佐月を描いた文庫書下ろし「凍月」等全三篇。裏の裏をかく北森ワールドに酔う一冊。

内容(「MARC」データベースより)

大正末に活躍した洋画家の傑作を修復することになった佐月恭壱は、パリの町並の下に隠された別の絵に気が付くが…。花師と絵画修復師、2つの顔を持つ男が絵画の謎に迫る表題作と、その続編「血色夢」を収録。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 321ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/3/10)
  • ISBN-10: 416775357X
  • ISBN-13: 978-4167753573
  • 発売日: 2009/3/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 76,796位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 風舞
形式:単行本
北森鴻氏の、骨董・美術系の流れの、絵画修復師の物語。

天才的な技を持った絵画の修復師が巻き込まれていく、美術品にまつわる物語。個々の美術品がもつ人間の物語と、繰り広げられていく美の技に、思わず引き込まれます。

物語の中に漂うのは、美をめぐる人間というもののほのぐらい影。美と、富と…。芸術を生むのは人間で、生ませるのも人間で。そしてそこに巣くう魑魅魍魎もまた、人間であって。

修復は、原作者以上の腕が無ければ出来ないという、そんな修復者の技。そして、作者と同様の心を持ってこそ為し得る修復。

そんな修復者が生み出す作品は、真作なのか贋作なのか。果たして贋作者によって創られた新しい作品は、未発見の真作と区別がつかなくなってしまうのか。

或いは、贋作者は、贋作が贋作と見分けられる様にその印を作品に刻むのか。

真贋を見極める目を持つということは、真贋を偽る能力もあるということであって。

…物語を支える、その「美の技」の世界も、非常に面白く、読み応えがありました。

世に現れない、美術品や絵画、遺跡など、実は数多存在するのだろうか、などと夢想しつつ。

1枚の絵の分割とか、実際にそんなことが行われたりしている世界があるのでしょうか。絵の下のもう一枚の絵、などは聞きますが。

そして、物語を彩る登場人物達もまた、なんとも魅力的で。

続編を、是非是非読みたいです。…北村氏には、あれもこれも続編を書いて貰いたい…。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 樽井 トップ500レビュアー
形式:文庫
 北森鴻さんの、佐月恭壱を主人公とした、美術修復師のシリーズ第一弾。
 ビアバーの「香菜里屋」を営む工藤氏を主人公としたシリーズ、冬狐堂という骨董屋を営む宇佐見陶子の「狐罠」のシリーズ、民俗学者の那智と三国を主人公にした民俗学探偵のシリーズなど、北森鴻にはいくつかのミステリシリーズがありますが、そのどれよりも格好良くて気障な台詞が似合うシリーズが誕生しました。
 彼の他の作品でも、裏京都シリーズや福岡のシリーズなど男が主人公のものはいくつかありましたが、今回の主人公ほどかっこよくてクールな男はいませんでした。普段は、花師として色々な店の花を活けているものの、紹介があればいかなる絵画の修復も可能な天才的な修復師という設定と、喋り方や周囲の登場人物などどれをとってもきまっています。主人公の美術に対する信仰に近いほどの思い込みも接し方も、美術ファンとしては二重にたまりません。
 文庫ですし、是非是非ご一読を。
 手放しでお勧めです。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
絵画修復 2009/10/18
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 2006年に出た単行本の文庫化。
 絵画修復士兼花屋の佐月恭壱を主人公としたミステリ3編が収められている。
 さまざまな絵画の修復を通して犯罪を暴いていく物語である。まさに著者のためにあるような題材で、盛り込まれた仕掛けやトリックも実に面白い。ファンなら見落とせない一冊だろう。
 独特の緊迫感ある文体も健在で、読んでいると、なんだか全身に力が入ってしまう。
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