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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
旅と人生は似ている,
レビュー対象商品: 深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫) (文庫)
旅にも幼年期、青年期、壮年期、老年期とあり、この巻では壮年期にあたる部分を描いている
確かにエネルギッシュに前へ、前へというよりは、何か心の隙間を埋めるように、それを 求めて前へ進んでいる印象を受けました。 個人的にはトルコ編はほのぼのとしていていいなぁ〜と思います。香港のスターフェリーも いいですが、こちらのアジアとヨーロッパを往復するフェリーは本当に羨ましいなと、、、 朝起きて、朝食を食べ、散歩してから食料を買いフェリーで風に吹かれぼーっとして、また 帰ってくる、たったそれだけの事がものすごく贅沢に思えてくる。 ギリシャ編では、スパルタの廃墟で出会った老人の件が感慨深いですね。年をとって好奇心 が磨耗しても人とだけは関わりたいというのがやっぱり素直な所なんだろうなぁ、、、 散歩してたらいきなりバースデーパーティーに誘われる件も、読んでて癒されます。やっぱ 人と人との繋がりはいいなと。 地中海からの手紙の章では、今までの旅の事をなかば自棄になって顧みてたりしますが、ほ んと人生の壮年期と同じですよね(笑)。 最後にいったい何を得るのか、次の巻が楽しみです。
18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
やさしい時間をもとめて,
By 紅絹 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫) (文庫)
この「深夜特急」シリーズは、全巻どれも気に入っていて、何回も読み返しては、自分もいつかこんなルートで大陸横断してみたいと憧れるのですが、特に私が気に入っているのはこの五巻目の旅です。一巻目のマカオや香港の旅から伝わるエネルギッシュさや、一方で六巻目のいかにも旅の最終章にふさわしい、ヨーロッパ大陸の先まで辿り着いた著者の感慨深い思いもいいのですが、しかし、この五巻目に描かれていたギリシャやトルコの人々との交流には、一番胸にじんわりと来るものがありました。 国は違う者同士だけれど、言葉を交わさなくても、ただニコニコしているだけで十分気持ちが通じ合っていた時間・・・そんな時間がもてる場所は三十年近くたった今も向こうにはあるのだろうか、それを探すために自分も旅行してみたい、そんなことを思わせてくれる章でした。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心を残しておいて先へ進む,
By
レビュー対象商品: 深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫) (文庫)
ある意味この巻で彼の「旅」は終わっています。
唯一の合わなければならない人物ゲンチャイと巡りあい、 唯一の立ち寄りたいと思っていた場所、ペロポネソスも訪れます。 どちらも幸福な思い出となるのですが、それらが済んでしまったことで 旅の様相、というか意識が変わってしまう1巻です。 ここまで麻薬的な魅力で読者を惹きつけてきた本書ですが、 これ以降は「鎮痛剤」のような味わいを帯びて来ます。 文章を描く作者の年齢(実際に旅を終えてからずっとあとになってこの辺りは書かれている)や 実際の旅の疲労、季節の移り変わりなど様々な要因があるのですが、何にせよ、かなり雰囲気が変わってきてます。 そのことを本人も意識しています。 「自分の像を探しながら、自分の存在を滅ぼしつくすという、至福の刻を持てる機会を、僕はついに失ってしまったのです」 この1文を読んだ時のうすら寒さを僕は忘れることができません。 けれど彼はこうも言います。 「心を残しておけば、いつかまたここに来られるかもしれない」 疲れた時、自信が無くなったときこそ思い出して読みなおしたい1冊です。 ということで★5つ。
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