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深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)
 
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深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫) [文庫]

沢木 耕太郎
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

パキスタンの長距離バスは、凄まじかった。道の真ん中を猛スピードで突っ走り、対向車と肝試しのチキン・レースを展開する。そんなクレイジー・エクスプレスで、〈私〉はシルクロードを一路西へと向かった。カブールではヒッピー宿の客引きをしたり、テヘランではなつかしい人との再会を果たしたり。前へ前へと進むことに、〈私〉は快感のようなものを覚えはじめていた―。

登録情報

  • 文庫: 204ページ
  • 出版社: 新潮社 (1994/04)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101235082
  • ISBN-13: 978-4101235080
  • 発売日: 1994/04
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 蒼味を帯びた風, 2008/8/4
レビュー対象商品: 深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫) (文庫)
このシルクロード編を読んでいると、文中でも使われてる蒼味を帯びた風がスーッと吹いてく
るようなそんな感じを受ける。最初の方の勢いというものが薄れていき、著者自身の内面描写
にスポットが当たる部分も多い。だが迷い迷う姿には誠実さがあるような気がした。

ここでは乗り合いのバスがメインで淡々と進む所があるので、ある種起伏に欠けるが、それで
も一台のバスの中に多国籍の放浪者達が集まる画は想像しただけで何か面白いし、バスの窓か
ら時折覗く景色に非常に心が揺れるね。淡々としてるが、そこここに微妙に違う色があって
感慨深いね。

最初の香港編から物乞いはずーっと出てきたが、ここで登場したロッテルダムの男という青年
が、ほぼ限りなく文無しに近いのに、それでも物乞いの子供たちに自分の金をわけてやる姿に
は感動したし考えさせられたね。著者もそこで衝撃を受けて、ある意味解放されて自由に
なったと書いてるが、ほんとあげるのが良いとか悪いとかの理屈じゃないのね。生きるのも
生きれるのも理屈じゃないと、、、。

ここから旅も冬に突入するのかも、蒼味を帯びた風が吹いたとき、それがどこから吹いてるの
かと前に進めるか、その冷たさに震えて立ちすくむ、もしくは終わってしまう、そうゆう放浪
の旅独特の転機を垣間見た気がした。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 私の中ではベストブックです。, 2001/7/1
By カスタマー
レビュー対象商品: 深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫) (文庫)
私もこの本から大きな影響を受けた一人です。この本を読んだ後、沢木氏がこの旅をした26-27歳位迄に何度も海外一人旅をしました。この本には確かに特有の自意識の過剰さがありますが、それも彼の当時の若さゆえのところが大きいです。私は彼とは違いサラリーマンを続けてしまっていますが(沢木氏は3日?で会社勤めをやめた)、若いころの自分をこの本に投影できるような気がして、今でも時々読み返します。とにかく一度は読もう。お勧めです。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 青春発墓場行, 2009/8/18
レビュー対象商品: 深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫) (文庫)
 第4巻から、本題のロンドンを目指しバスを乗り継ぐ旅がスタート。ようやくインドを抜け、パキスタンからイスラム圏に入り、沢木は前に進むことの快感を覚え、旅の加速度を増していく。今は決して入れないアフガニスタン・カブールで滞在した後は、知人がイランの首都テヘランにいることを知り、飯をおごってもらうため無我夢中で先を急いだりと、せわしなくシルクロードを抜けていく。

 アフガンに行ったことのある人の写真を見たことがある。自然は荒削りなままに美しく、人々もまた、険しさの中に優しさを湛えているような表情をしている人が多かった。沢木はカブールでホテルの客引きをやることになるが、それを命じたホテルの若きマネージャーは、貧乏旅行する旅人に対して辛辣な言葉を放つ一方どこか抜けてて憎めない感じで、自分のイメージしてたアフガン人と合ってて面白かった。

 第4巻から本当の意味で旅が始まったからなのか、旅そのものの加速度が増したからなのか、沢木はヒッピーたちとの別れや、『ペルシャ逸話集』から旅の終わりの先にある「真っ当な生活」に思いを馳せていたり、孤独を噛み締めるような描写が目立ってくる。From Youth To Death=「青春発墓場行」とか、「グッド・ラック」とか「ハロー・グッドバイ」とか、出会いと別れを繰り返す旅路の中に、センチメンタルな響きを持った言葉が登場し始める。

 それにしても。オバマはアフガンの治安維持のため増派を決めたものの、パキスタン情勢の悪化も相まって前途は多難。イランも大統領選後に混乱があったし、旅人がこれら国々に再び安全に入れるようになるのはいつのことになるんだろう……。
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