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35 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
エンターテイメント小説、最高の作品,
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レビュー対象商品: 深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1)) (文庫)
普通のミステリーは犯人・トリックが分かってしまうと興味が薄れてしまいますが、この作品は何度読み返してみても面白さが薄れません。登場人物の魅力、元工作員現ビジネスマン、アルコール依存症のガンマンどこか問題を抱えながらも、男として引き付けられるものが大きいです。この小説のすばらしさの証拠として私がこの本を人に貸すと確実にかえってきません。
14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
男のドラマを描ききった、冒険小説の逸品,
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レビュー対象商品: 深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1)) (文庫)
’65年に書かれた冒険アクション小説。その年のCWA(英国推理作家協会)最優秀英国作品賞を受賞しており、常にオールタイムベストに名を連ねている。今回表紙カバーがリニューアルされたことを期に手にとってみた。 元英国情報部員のルイス・ケインはマガンハルトという実業家をリヒテンシュタインへ連れてゆく仕事を請け負う。目的地には決まった時刻までに着かなければならず、しかもこの男は、彼の到着を快く思わない者から狙われ、かつフランス警察からも追われていた。ケインは護衛役のガンマンを従え、準備万端出発する。彼らの、当初の目的を達成するためのみならず、生き残る闘いが始まる・・・。 本書の魅力を三つ挙げるとすれば、まずはプロット展開の妙味だろう。予期せぬ方向から次々に攻撃を加えてくる敵、ケインは予定を大幅に逸脱して、臨機応変に対処しなければならない。そのたびに局面ががらりと変わる。そしてラストで明らかになる真相には唖然とする。 次は、派手なアクションの面白さを背景にした人物造形である。一人称で語られるケインの目を通して、アル中に悩む護衛役のガンマンの陰影に富んだキャラクターを描き出した部分は、何よりも秀逸である。 最後は小道具・大道具である。ケインが愛用する前世紀の遺物のようなモーゼル銃を筆頭として、車はシトロエンからロールスロイスまで登場する。 本書は、見事に男のドラマを描ききった、もはや古典的名作といってもいい逸品である。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
書かれてから50年近くたっても全く色褪せることのない、ライアルのベスト作品,
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Amazonが確認した購入(詳細)
レビュー対象商品: 深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1)) (文庫)
過去に著者の別の作品に挑戦し、途中で投げ出したことがあります。序盤で疲れ果ててしまい面白さを感じる前に読むのを止めました。それ以来、評価が高いにもかかわらず著者の作品を敬遠していましたが、今回「深夜プラスワン」を読んでその誤解が払拭されるとともに、なぜもっと早く読まなかったんだろう、と後悔することしきりでした。元レジスタンスでMI-6のメンバーだった主人公が、レジスタンス時代の仲間から、とある企業家がフランスからルクセンブルクに着くまでの警護を依頼されます。依頼の目的や背景の詳細は知らされませんが、主人公は食っていく必要上その依頼を引き受けます。相棒は、元米国シークレット・サービスのガンマンで、彼もまた事情により食うために殺し屋家業に身を窶しています。主人公も相棒もワケアリ中年です。 警護する企業家と女性秘書も、秘密を抱えている様子で道中の前途が初っ端から危ぶまれるような状況です。 この四人の目的地に着くまでの道中が、この作品の冒険譚になります。ストーリーのテンポが良く、ハラハラ・ドキドキやアクションも筆者は秀逸な筆致で見事に描き上げていて、サスペンスやアクション映画を見ているかのようです。 ただ、この作品のよさは、道中で明らかになる各位の個性と人間像となります。冒険譚ではありますが人間の強さと弱さ、信頼と裏切り、誇りと打算などを見事に描き上げているところです。 50年経った今となっては、ストーリーも重要な謎解きも古典的に思えます(たとえば真犯人は誰であるかは読んでいる途中でばればれです)が、著者が描き上げた人間像が秀逸なので作品自体の魅力はまったく色褪せていないと思います。 英国の同系統の作家(たとえば、ヒギンズ、フォレット、フォーサイス等)は大ベストセラー作品を書いているのと同時に、その著作が抜きん出すぎているため、他の作品を読むと期待外れに終わることが多いのですが、それだけにベスト作品を読んだときの感動は忘れないものとなります。そして、ライアルにとってのベストはこの作品だと感じました。(他の作品を読んでいないので、思い込みですが) ちなみに題名の由来については、作品を最後まで読んで、はじめてわかるようになっています。
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