もっと沈んだ曲調が並ぶアルバムかと思って聴きはじめました.確かに冒頭の“欅〜光りの射す道で〜”のように震災を歌ったものも
あります.でもちっとも暗くありません.そしてこの曲でも他の曲でも希望や生きる想いを感じることができます.そう,バラードに
しても決して内省的ではなく,彼女の穏やかな声に包まれながら前を向いて進んでいく曲たちばかりでした.また居心地よく収まって
いる“いつでも夢を”といい,ピアノ小曲といい・・・そして自転車のベルで始まる“風の自転車”は.“夏草の線路”や“空に咲く花”を彷彿
させる疾走感に満ちた曲で,未来に馳せる歌詞とベルの音が教会の鐘の音に昇華していくアレンジに聞き入ってしまいました・・・
本当に美しい素敵なアルバムで,彼女の最高傑作の一つにあげてもいい作品だと思います.