英米の女流作家たちの怪談集
読後の印象がそれぞれに深く、楽しめる怪談集。
「黄色い壁紙」
最初に読んだ時、意味が分からずもう1度読み返してようやく意味を知り、いや〜な気持ちにさせられた作品。語り手の内的変化を表す描写がない分、情け容赦がない。このねじれに最初に読んだ時、気付いてなかった。
「名誉の幽霊」
ユーモラスな筆致でありながら、最後にドキッとさせられる。落ちは誰もが気付くようなものだが、それまでがユーモラスであった分、効果は倍増。
「蛇岩」
絵画的な描写で幻想の世界の話を読んでいるような気にさせられた。描写が頭の中で映像化され、それでいながら幻想的な靄がかかる。静かな余韻に浸れた逸品。
その他、計12編を収めた短編集です。