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淑やかな悪夢 (創元推理文庫)
 
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淑やかな悪夢 (創元推理文庫) [文庫]

シンシア・アスキス他 , 倉阪 鬼一郎 , 南條 竹則 , 西崎 憲
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

神経の不調に悩む女にあてがわれた古い子供部屋。そこには、異様な模様の壁紙が貼られていた…。“書かれるべきではなかった、読む者の正気を失わせる小説”と評された、狂気と超自然の間に滲み出る恐怖「黄色い壁紙」ほか、デモーニッシュな読後感に震撼すること必至の「宿無しサンディ」等、英米の淑女たちが練達の手で織りなす、本邦初訳の恐怖譚12篇を収めた一冊、文庫化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

倉阪 鬼一郎
1960年、三重県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒。1987年、『地底の鰐、天井の蛇』でデビュー

南條 竹則
1958年、東京都生まれ。東京大学大学院文学部英文科修士課程修了。1993年、『酒仙』で第五回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞

西崎 憲
1955年、青森県生まれ。青森県鯵ヶ沢高等学校卒。2002年、『世界の果ての庭』で第十四回日本ファンタジーノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 288ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2006/8/30)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4488507026
  • ISBN-13: 978-4488507022
  • 発売日: 2006/8/30
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By タケ
形式:文庫
英米の女流作家たちの怪談集

読後の印象がそれぞれに深く、楽しめる怪談集。

「黄色い壁紙」

 最初に読んだ時、意味が分からずもう1度読み返してようやく意味を知り、いや〜な気持ちにさせられた作品。語り手の内的変化を表す描写がない分、情け容赦がない。このねじれに最初に読んだ時、気付いてなかった。

「名誉の幽霊」

 ユーモラスな筆致でありながら、最後にドキッとさせられる。落ちは誰もが気付くようなものだが、それまでがユーモラスであった分、効果は倍増。

「蛇岩」

 絵画的な描写で幻想の世界の話を読んでいるような気にさせられた。描写が頭の中で映像化され、それでいながら幻想的な靄がかかる。静かな余韻に浸れた逸品。

 その他、計12編を収めた短編集です。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 黒猿
形式:文庫
19世紀半ばから20世紀半ば頃に書かれた12の短篇。
特に、ギルマンの 『黄色い壁紙』 に満ちた 「嫌な感じ」 は凄い。ぞわぞわと怖い。

 彼女たちはとても早く這う。

少し古い時代の怪奇小説には好みのものが多い。
想像の余地を残しているものがいい。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
桜庭一樹読書日記で「黄色い壁紙」について触れられていて、興味を持って購入した。
当たり外れのばらつきがかなりあるが、怖い作品はかなり怖い。

正直「黄色い壁紙」は期待していたほど怖くは無かったが、読後殺伐としたものを感じる。
予備知識なくこれを読んだら相当怖いと思う、悪夢を見るほどに。
主人公の女(名前も出てこない)は神経を失調しており、夫は彼女を過保護に扱うのだが、それに反比例して彼女はどんどん病んでいく。
原因は夫婦の寝室の黄色い壁紙。
まずこの壁紙の描写が怖い。
「球根のように垂れた眼球」とか「延々と続く毒茸の列」とか、想像しただけで発狂しそう。
だがそれより怖いのは、日記形式で語られる淡々とした描写。
主人公は夫に感謝しつつも一方で不満を抱き、自分を仕事に復帰させてくれない夫を呪う。
どうもこの日記の記述が矛盾しており、錯乱した箇所も見受けられる。最初はこう言ってたのに、次の行では全く違うことを言ってるとか、それが殆ど地続きなのでもやりとした違和感が残る。
彼女には産まれたばかりの男の子がいるのだが、夫や義妹についてはしつこいほど語られてる反面子供の事は数行しか出てこず、それもお義理で触れられてる程度。
日記形式で綴られているだけに、黄色い壁紙以上に主人公の心理に冷え冷えしたものを感じる。

「蛇岩」も面白かった。こちらは母娘二代にわたるどろどろ愛憎もの。一族にかけられた呪い、岸壁の古城、蛇の形をした奇岩をめぐるゴシックホラー。「です・ます」調の訳が奇怪な雰囲気を出すのに一役買っている。母親が泳ぎに興じる娘を古城の窓から常に監視してるのが怖い。

「名誉の幽霊」のユーモラスな雰囲気も気に入った。こんな楽しい幽霊なら家にいてもいいなあ。
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