率直な感想を言うと読み終えるまでが良くも悪くもノルマのように感じてしまった作品です。
無論、待ちに待ってわくわくした気持ちで読み始めたわけですが…
これは読んだ人にしか解らない感覚でしょう。
とにかくもどかしい!話が進んでほしい、、、でも進まない…面白くなってきた、、、と思ったら
また分裂してしまって読み手の頭のスイッチを切り替えなくてはならない…。
世界を分裂させることや、それを収束させるというアイデアは非常に面白く
クライマックスは実に消失以来の高揚感がありました。
しかしながら、それに至るまでが少々、いや、かなり引き伸ばされ過ぎではないでしょうか?
キョンのモノローグがいつもの3倍はネチっこい(笑)?
得意とする比喩表現は、どこの一流大学を出たら理解できるのだろうかというくらいコアな物ばかりで
哲学の話も読み手がウンザリするレベルに十分達しているのではないでしょうか?
(佐々木ならともかく国木田まであんなにガチガチの論者にする必要があったのだろうか?)
キョンのSOS団員に対する想い、偽SOS団員に対する疑念、登校の坂道に対する皮肉etc…が何度も何度も
似たような言葉で重複して作品にあったのではないかと記憶します。
「似たようなセリフ、何ページか前にも言ったばかりだよな…」と何度も思いました。
この執拗な引き伸ばしは最近の…ふくも…と…さん?
大好きな作品なのに悪いところばかり感じてしまうのは僕自身の性格にもよるところなので
気が引けるのですが、信者ではなく、いちファンとしてありのまま評価したいと思います。
アニメとしても、みんなの頭の中でも一人歩きしてしまい過ぎているし期待のハードルはやたら高いし
作者の体調、環境、アイデア、大人の事情、色々と影響があっての作品だったと思います。
もちろん、高まるシーン、面白いシーンはたくさんあります。読んで損ではありません。
谷川先生にはまた、改めて次回作、もしくはハルヒ以外での新作も書いてほしいと期待しています。
そのときはまた必ず読みたいと思います。