レンタルで観た感想に基づいてレビューします。
他の方のコメントでも判るとは思いますが、第3巻・本編の内容は「エンドレスエイト」の第3回・第4回です。
「エンドレスエイト」は、要するにハルヒの不思議な力で、夏休みの最後の2週間が延々とループしてしまうというお話であり、原作ではこの無限ループから脱出した15498回目のシークエンスだけが描かれているのですが、アニメではキョンたちがこの無限ループ現象に気付かなかったもの、気付いたがどうにもならなかったものを含めて、全8回のシークエンスが制作されています。
第3回・第4回は、いずれも無限ループ現象には気付いたがどうにもならなかったというお話であり、第2巻に収録されている第2回と基本的なストーリーは同じです。ただし、全く同じ内容になっているかと言われると必ずしもそうではなく、演出方針は毎回変わっています。第3回は長門さんの物憂げな表情が強調されており、第4回はハルヒの「何か満足できない」表情が強調されている感じでした。
また、各回のシークエンスにおけるハルヒたちの言動はすべてが一致しているわけではなく、物語の重要シーンにおけるキョンの台詞は毎回微妙に変わっており、市民プールに行くときのハルヒの自転車の乗り方、浴衣姿になった三人娘の服のデザイン、盆踊りに行ったとき長門さんが買ったお面の種類や被り方、最後に喫茶店に集合したときのハルヒの服装なども毎回異なっています。さらに、セミ取り合戦や墓地での肝試し大会、原作になかった映画鑑賞、ボーリング、カラオケといったエピソードは、描かれている回と省略されている回があったりします。
以上のような説明を聞いて「そんなのどうでもいい」と思う人は、絶対買うべきではないでしょう。
これに対し「興味深い」と思う人については、買うのを止めはしませんが、一般的な社会通念に照らし、後者に属する人はかなりの熱狂的な「ハルヒ信者」か物好きに限られると思われ、後者が社会の多数派であるとは思えません。
よって、本作の購買者層はかなり特殊な属性を有する人々に限られると思われ、一般論として他人様にお薦めできるような作品ではありません。
私自身、これまで「ハルヒ」のDVDは全巻買ってきましたが、さすがに本作は購入を見送ることにしました。