タイトル通り人を選ぶ作品とは思いますが、アルターのブランドイメージを崩さないサンプルそのままのクオリティが保たれた出来で手に入るのが何よりも嬉しいです。
本作の最大のネックの顔の造形ですが、正直全ての長門ファンが受け入れられるわけではないと思われます。
アニメのイメージに忠実なMAX FACTORY版(或いはグッドスマイルカンパニーの激奏版)に比べて非常に目が大きい印象があるし、いとうのいぢのイラストのイメージに忠実なダイキ工業版(艦長服)に比べて面長な印象もある。
目はとにかく大きく少女漫画的で、同社の水着長門並みに角度によって別人に見えてしまう。前髪で白目が隠れるのもその問題を強めます。
そして好みの問題もあると思いますが、頬の輪郭が若干エッジが立ちすぎている印象。
鼻の平行ラインから頬に向かっていささか急激に曲面の角度が変わっていて、光の当て方次第では頬の形状に違和感を感じます。
この顔の出来に関してはかなり好みが別れるポイントですが、それさえ受け入れられれば以下の点に魅了されること受け合いと言っておきましょう。
ポージングの素晴らしさが真骨頂。元になるイラストもなしによくもここまで「長門らしい」ポーズが作れたものだと、アルターの技術に感心せざるをえません。
上履きの上に添えた右手への重心の傾き、相手を見上げるためしなる上半身。
体の流れ全てが異常に綺麗にまとまっているし、胸の無い長門でここまで色っぽく、キャラのイメージを壊さずに表現できるものなのか、とキャラの可能性すら深める内容。
長門はとかくその無表情な性格が災いして、ただの棒立ちになるかキャラを無視した媚びたポージングになりがちですが、この作品があれば他はいらないとすら思える出来です。
服の皺、襟の薄さ、髪の細さと重力を感じる流れ等、各部の繊細な表現の全てがこの作品の完成度を高めているのも注目すべき点です。