惨事ストレス対策その1-基本姿勢と事前準備 P145
<職場全体で乗り越える>
・職場が職員を守るという姿勢を明確に
「現場の人間に責任はない」
・事前の取り組みが大切
教育・研修
チームワークを高める
・事実の把握と情報公開
惨事ストレス対策その2-現場での対応 P149
<現場での対策>
・交代体制の徹底
・体力と集中力を維持する
水分と食料(特に糖分)を摂取する
休憩できる場所を確保する
=活動直後の対策
・活動内容、状況について共有する
惨事ストレス対策その3-それぞれの役割 P152
<リーダーにできること、同僚にできること>
原則「害を与えない、それ以上傷つけない」
リーダーがすべきこと
・事前の対応
これから行う業務に対する情報伝達
想定される危険と対処の指示
・状況の確認
・影響を受けたであろう職員の把握
・自分自身のケア
同僚がすべきこと
・お互いの気遣い...当たり前の配慮
・リスクを受けた者への声かけ
...どれも、当たり前のことのようにみえるのですが、
惨事の時にこれをやるのがむずかしいこと、
これができる状況は意識してつくらなければできないこと、
9.11、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、JR福知山線脱線事故を挙げながら
具体的に語ってくれます。
そして、ケアする面接の実際について、このように教えてくれます。 P90
1)「この面接は治療ではなく、状況を確認し対策を考えたい」、「一回の面接でできることは
限られているが、必要なことがあれば一緒に考えたい」という言葉がけから導入する。
2)状況や変化について可能であれば確認し、よほど重篤な反応でなければ、原則的に
「異常な状況における正常な反応」であることを伝える。
3)本人が行っている対処法を確認し、本人の回復力を支持する。
この『面接の実際』で、なぜこうしたことが必要になるのかを教えてくれます。
被災者はもとより、救助する側にもケアが必要であることを丁寧に語ってくれます。
本文176ページに惨事のケアの本質を詰め込んだ、文句なしの良書です。