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消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし  角川SSC新書 (角川SSC新書)
 
 

消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし 角川SSC新書 (角川SSC新書) [新書]

ケンジ・ステファン・スズキ
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

一般に「高福祉国」というと「医療や教育が無料で受けられるが、その分税金が高い国」というのが一般的なイメージではないでしょうか。そうした高福祉国への理解をわかりやすく深めることをめざしたのが本書です。「高福祉」という一語だけでは説明がつかない「受験がないこと」や「国民一人一人に主治医がいること」あるいは「女性の就業率がEUで最も高いこと」、そしてそれらを実現しながら「日本よりも一人当たりのGDPが高いこと」など、こうした「デンマークモデル」と呼ばれる社会制度の内容を見ていくものです。著者は日本からデンマークに移って40年超。国籍もデンマークにかえ、この国で結婚し、子どもを育て、起業し、65歳になった09年からは年金も受給している人物です。日本人の肌感覚で触れたデンマークの「高福祉・高負担」を、自らの体験や子どもたちの体験、あるいはお隣の老夫婦の実生活などを紹介しながら、国民目線で具体的に説いていきます。

内容(「BOOK」データベースより)

いわゆる高福祉国と呼ばれる国の実態を、デンマークを例に見る。デンマークは数々の調査で「世界一幸せ」とされる国。こうした高福祉国は高い税金を課される高負担国でもあるが、そのような社会で幸せを感じるのはなぜか?デンマーク在住40年超、国籍もデンマークにかえた著者が、政府系機関の報告では見えてこない、国民目線でその理由を説く。例えば国は風邪には薬も出さないが、命に関わる病には全力で治療にあたる。もちろん無料で。こうした徹底した「無駄の削除」と「安心感」が世界が注目する独自の“デンマークモデル”として結実している様子を見ていく。

登録情報

  • 新書: 174ページ
  • 出版社: 角川SSコミュニケーションズ (2010/11/10)
  • ISBN-10: 4047315346
  • ISBN-13: 978-4047315341
  • 発売日: 2010/11/10
  • 商品の寸法: 16.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By be3osaka トップ500レビュアー VINE™ メンバー
この本のわかりやすさの理由。具体的な数字や金額がよく出てきます。かといって、具体的なことだけではなくて、理念や理論にもふれています。

具体的なほうの話では・・・
娘さんの経験として、ベビーシッターを雇い月12万円を払うがそのうち約9万円は公的な負担となって自己負担額は3万円ですむ。子ども手当ては0-17歳の子どもをもつ保護者に支給され、例として7〜17歳だと月に13000円になるという。障害や重病の子を抱えた親が自宅で面倒をみているときは給与の全額が保障される。ある年度では全国で18,800人が利用して、それに要した費用は約240億円になるらしい。

また、高負担の実状も具体的に書かれています。
まず、公正な税制を支えるものとしての個人登録番号制度のことに触れられていて、番号の例として<300670-1234>こういうものが挙げられています。前半は生年月日で後半のは固有の番号らしい。性別もわかるようになっているとか。番号制度が北欧では一般的なものとなっており、それを利用することで政府と自治体は国民の資産状況を把握して福祉サービスを与えるときの資料としているようです。また、番号制度は徐々に変化してきているようでいろんな項目が除外されてきたと説明されています。

国民が銀行に預金をするときも、この番号が必要となり、銀行は年末に税務署に通知するようになっており、それが正確な所得額の把握とチェックに役立っているようです。では脱税は無くなったかというと、そうではなくてサンプル調査で男6%、女4%の課税漏れが発見されたらしいです。

著者の念頭には常に日本の現状があります。デンマークに見習うべきこともあるはずだから、日本の改革のためにデンマークの状況を素材にしてみんなで考えてみてください。これが著者に言いたいことだと思いました。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モチヅキ VINE™ メンバー
 1944年に生まれ、67年デンマークに渡り、79年同国の国籍を取得し、同国の女性との結婚、日本大使館勤務等を経験し、90年日本に風力発電等を普及させる事業を始めた人物が、2010年に刊行した本。デンマーク王国は九州ほどの面積(グリーンランド等は除く)、兵庫県ほどの人口、日本の約16分の1のGDPの国であり、国土の狭さゆえ国外での事業展開を余儀なくされているが、世界一幸福度の高い国と見なされる。同国では国家予算の約4割を社会福祉に当て、医療費、出産費用、教育費(長期高等教育まで)等は無料であり、18歳以上の学生全員には生活費が支給され(入試はないが卒業は難しい)、育児支援(17歳までの子ども手当等)や障害者支援、高齢者支援、職種別労働組合による失業者支援等も充実している。学校で取る資格無しに就職はできないが、努力次第で常に転学や転職も可能である。こうした目に見える形での高福祉を支えるのが、共生の理念(国民間、国と国民との信頼感)であり、国民負担率71%(消費税は一律25%)の高負担であり、また無駄を省き(医師間の役割分担と治療の優先順位、議員給与の低さ等)、国民総背番号制を通じて徹底して公正に徴税する社会システムである。離婚の増加、自殺の多さ、家族の欠如ゆえの孤独、所得格差といった問題点はあるが、それでも上記の利点ゆえに、国民の多くはこの体制を受け入れている。著者は日本が多くの長所を持っていながらそれを使い切れていないと見、人口規模が違う以上デンマークに倣うことは難しいとしても、こうした自国と異なる社会モデルの国から何らかの示唆を得てほしいと願いつつ筆をおく。本書はやや踏み込みが足りない記述を多く含むが、著者の長年の体験に基づいて具体的な数値を挙げつつデンマーク社会の特質を平易に述べており、北欧の福祉の入門書としてお勧めである。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hannpop トップ1000レビュアー
Amazonが確認した購入
今の日本は住みにくくはないけれど、このままでも良くはないと感じます。

いつもニコニコ前向きにいれば必ず良いことが起こる!なんて本もありますが、
国として国民の期待に沿った具体的な政策が充実していれば、
無理やりな笑顔ではない、自然な笑顔や笑い声が増えるはずです。
心の病もだいぶ減るでしょう。
朝晩の通勤電車の中も、笑顔や笑い声が増えるはずです。

国の政策というものはこれまでの働き方、子育て、老後生活、お金の貯め方などを
根底から変えてしまうものです。
この本のデンマークのように日本がなれば、
今まで私が読んだビジネス書がいくつかいらなくなってしまう程、
ガラッと生活が変わってしまいます。

レビューのタイトルにもしましたが、
小学生から政治や選挙の教育にもっと力を入れてもらって、
国政選挙の投票率が80%台はいってほしいなと本を読んでいて思いました。

「医療費は無料(たとえ億単位でも)」
「教育費は無料 18歳以上の学生には月額7万7000円支給」
「家庭医の存在」
「歯科治療は個人負担」
「教育現場にあるのは、どのような職業、職種に就くべきかという関心」
「すべての職業に(普通のサラリーマンになるにも)資格が必要」
「入学試験、授業料、入学金がないため、進路を間違えてもやり直しが幾度もできる
(ただし、日本よりも勉強がものすごく大変で卒業が難しいみたいです)」
「どの企業に勤めても職種が同じなら給料は同じ」
「在宅介護サービスの充実」
「国民の一割が参加しているボランティア団体」
「高齢者の介護を民間企業や団体に委託することを法律で認めていない
(介護職をしていたので驚きました)」
「一般的な葬儀は教会で行い、全て無料」
「個人番号制度」
「銀行は年末にすべての口座所有者の預金残高を税務署に通知する義務がある
(確定申告とセットで犯罪を抑止できるそうです)」
「消費税25%でも食材は日本より安い」
「全世帯数のうち約72%が一人か二人暮らし
(国民の自立意識が強く、これが自殺が多い原因のひとつ)」

北欧は理想の国というイメージがありましたが、
社会福祉が充実しているゆえの問題(自殺、離婚など)にも触れています。

過去の戦争や小国という理由のため、
世界で生き残らなくては!という国民共通の強い意識が、
世界一幸せな国デンマークの原動力となっているのだとわかりました。

本の中に、政策を考え提案する政治家自身について、
北欧諸国と日本を比較した部分があれば、なお良かったなと思いました。

中学生からでも十分内容がわかる本です。
こういう本がベストセラーになれば、選挙に行く人が確実に増えるでしょうね。

食料の減少、経済の飽和状態、環境の悪化。
企業規模でこれらの問題解決に挑戦も素晴らしいですが、
やはり国、政府が先頭に立って実行して頂きたいと感じます。

「世界一幸せな国」から、幸せについて教わりました。
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