ミャンマーの歴史に興味のある方はかなり楽しめるでしょう。なかなか面白い内容を扱っているのだが、残念ながら訳がひどい。それに巻頭についてくる地図もかなりお粗末。コピーしたものをスキャンしたような感じでクオリティーが低い。それになぜかカバーページの裏の地図も含め全ての地図からバングラディシュが抜けている。しかし内容事態はおもしろいと思う。
特に戦前、戦中、戦後直後のシャン地方のお嬢様ぐらしの内容はなかなかおもしろかった。それにミャンマーの歴史に重要な名前が続々登場し興味深い。しかし、著者が若かったためか、そして直接それらの人物と深くかかわっていたわけでわないので、もっと知りたいという要求にこたえてはくれない。 まーこれは著者の自分史(自分中心)なのでしょうがないのかも。
最後まで読み通してつくづく思ったのは、著者はやはりシャン人であるということ。彼女の望郷の念の強よさがそうさせるのかもしれないが、未来へ向けた平和への祈りはシャン地方やシャン人にのみ向けられているようで、ミャンマーという国にすむ全ての人間に向けられているメッセージではない。最初から最後までシャン、シャン、シャンである。
ある意味、部外者としてミャンマーの部族意識の根深さを思いしらされたような気がした。
機械的な訳にぎこちなさを感じながら読み通したのが残念でしょうがない。