1巻はシモリーンが主人公でしたが、今回は前には登場しなかったメンダンバーという「魔法の森」の若き国王が主人公となります。また前巻では「囚われの姫」だったシモリーンですが、こちらでは「料理長兼図書長官」という肩書きで登場することに。
メンダンバーはある日、魔法の森の中に荒れ地を発見しました。しかもそこにドラゴンのうろこを見つけたのです。彼は魔女モーウェンからドラゴンのキングであるカズールに話をしに行くように勧められました。そして彼がカズールの洞窟に着いた時、そこにいたのはシモリーンだけだったのです。
彼女はカズールが行方不明であることを告げ、カズールを探しに出発しようとしていました。彼女に同行することにしたメンダンバーですが、ここからこの二人のおかしな旅が始まりました。
途中から二人と一緒に旅をするようになった魔術師テレメインは、二人に魔法の説明をしてくれるのですが、その難解さから誰も彼の話を理解できません。そんなおかしな場面がいくつもあったり、巨人から借りた魔法の絨毯が不良品であったり、メンダンバーの魔法が「魔法の糸」と表現されているなど、作者独特の発想やおもしろさが込められています。
もちろん魔法の森の荒れ地やカズールの事件も、すべて魔法使い協会が関係しているのは前回と同様です。魔女や魔術師はいい人で、魔法使いが悪い人という発想もまたおもしろいですね。
この巻で物語が完結してしまったような感じですが、4巻で完結とのことです。このあとどんな物語が展開されるのか、続きが楽しみです。