LIFE AS A HOUSE
家はそこに住む人間の人生そのものである。
主人公のジョージ・モンローはこう語っています。
「海を照らす朝日、波の音、小さな出来事に感動できる。今日は幸せだ。」
自然と共に生き、小さな出来事に感動し、幸せを感じる。
この様な状態が人間の理想ではないかと私は考えています。
癌で余命4ヶ月となって初めて自分の人生の意味を考えます。
彼が人生を通してほしかったもの、それは家族との愛でした。
そして、実は彼はすでにそれを持っていました。
初めから持っていたのに、死を目前にするまで気がつくことが
出来なかったのです。
急激に死を迎えることは、一般的にはとても不幸なことです。
でも、そのおかげで人生の目的を知り、その全てを持つ
最高の人生を送っていたと実感して死を迎える事が出来ました。
つまり、彼の人生は、彼の望む最高の人生だったのです。
実にすばらしい内容だと思います。
ジョージは、暴力的で嫉妬深い父親を憎んでいた。
その副作用で彼の人生は様々な問題を抱えています。
不器用な彼は父親が残した家を壊すことで父親を許し、
同じ場所に自分の家を共に建てることで父親を愛し、
そして同時に家族や隣人に愛を伝えています。
住宅に関わる仕事をするものとして、家というものの持つ力を
確信させてくれた、最高の映画です。
願わくば、このような人々の人生にプラスの効果を生み出す
家を数多く手がけていきたいと思います。
最後に、個人的に最も印象深いシーンがあります。
夕日の海をバックにジョージと がダンスをしているシーン。
その二人を見つめる息子のサム。楽しそうにしている両親を
見つめる表情に、強く胸を打たれました。
子供が最も欲しいものは、両親が仲のよい理想の家庭という
純粋な想いが込められているのでしょう。
いつの日か、子供が生まれたらこのシーンの様な幸せな姿を
子供に見せて育てて行きたいと、心から想います。