本書はビーチコーミングの一つとも言える貝拾いによる蒐集、貝細工や
学問的に調べるなどを目的にした際、海辺で即時に確認するなどの用途に
適するように携帯用の小型本に仕上げられています。
内容としては、はじめの10頁程度で巻貝・二枚貝の各部の名称の図説や
用語解説、そして貝拾いのコツ、貝の生態を理解するための潮間帯区分や
拾った貝からの考察の基礎の話、保管の仕方などが簡単に述べてあります。
メインである貝の紹介は海辺に打ちあがる貝について大きく巻貝と二枚貝に
別け、1頁に1または2個の貝の説明があり、収録されている150種程度は
巻末の索引から種名で検索が可能です。
個々に学名・科名が併記され、標本写真は原寸大写真と共に、その貝の特徴、
分布(生息する国や地方)、生息環境(水深、岩礁や砂底など)の情報が
記され、殻長が付されているのでサイズによる確認も可能です。
更に新鮮な個体から磨耗の進展によって色層、帯などがどのように変化するかを
順を追って写真で確認できるようになっています。
やや値段が高めですが、特にタカラガイ科は1頁1種ずつ20種程度と
充実しており、現地で確認したい方などには有用であると思います。