見事なコラボレーション作品でした。
あくまでゴーカイジャーが主役で、ギャバンはゲスト。しかしそのギャバンも、噛ませ犬的な扱いではなく、むしろヒーロー性の表現ではゴーカイジャーを圧倒します。
60分強の尺の作品に、遊び心も含めて絶妙のバランスで構成された物語が、本当に素晴らしいです。ちょっと浪花節の入った、いかにも日本人好みのドラマも、マーベラスのキャラクター像に深みを加えたのではないでしょうか。
あと、印象的だったのは、大葉健二さんの人情的芝居。師匠である千葉真一さんに、すごく似ているように思えました。
ストーリーについては、あえてここでは語りません。未見の方は、初見をたっぷり楽しんで、そして感動してください。そして間違いなく、繰り返しの観賞に耐える作品だと思います。
本編ディスクは、冒頭のナイトシーンがやや暗い映像に感じられましたが、ギャバンの輝きを際立たせる為には、あの位の明度が的確だったのでしょう。音声のサラウンド感も贅沢なくらいに表現されており、5.1chでの再生が非常に楽しい音響設計になっています。
ポップアップのチャプターメニューも見易く、操作性も問題ありません。
難点を言えば、字幕がなかった事でしょうか。特に、中盤の魔空監獄でのドタバタシーンは、画面に映っていないキャラクターの色々な台詞をチェックしたいと思っていただけに、残念に思います。
また、オーディオコメンタリーも欲しかったです。
特典ディスクは、DVDである事がまず残念。今の機材環境からすれば、間違いなく素材の段階からHDで撮影されているでしょうから、特典ディスクもBDで欲しかったです。
内容的には、2時間を越える映像が片面一層のDVDに収められていますが、意外と画質は良いです。舞台挨拶やゴーカイトーク等の映像が、被写体の動きがあまりない映像だった事が幸いしたのかも知れません。
特典映像のメインであるメイキングは、約40分。撮影風景とスタッフ・キャストのコメントを淡々と流している印象で、やや物足りなく感じました。ナレーションや本編映像を挿入したりすれば、もっとメリハリが付いた良いコンテンツになったのではないでしょうか。
舞台挨拶やイベント映像は、記録映像として価値が高いと思います。約25分のゴーカイトークも、収録映像ではおそらく最新のコメント映像となっていると思えるので、少し整理されたお話が聞きやすく、また面白かったです。
一方、映画公開直前にオンエアされたスペシャル番組も収録して欲しかったな、と思いました。さらに、ギャバンを知らない子供たちの為に、ギャバンのTVシリーズを素材にした、ギャバンの紹介ビデオがあっても良かったかも。もちろん、ナレーションは大葉健二さんで。
加えて、音楽に関するメイキングもあれば、と感じました。サントラ盤に解説が全くありませんでしたから。
仕様の面で不満点もあって減点はしましたが、本編は非常にクオリティが高いですし、特典内容も及第点は充分にあります。購入価値は高い商品だと思います。