第 2 巻は、「花底蛇」、「二人静」、「桜の花の満開の下」、「真昼の月」の 4 篇から成ります。
「花底蛇」、「二人静」、「桜の花の満開の下」は末子すずの視点で、「真昼の月」は長姉さちの視点で、鎌倉の四季を背景に物語が進行します。
それぞれのタイトルには鎌倉の四季の移り変わりを表すようなモチーフが使用されていますが、そのモチーフ自体が各作品に登場し、それぞれの物語の中で重要な役割を果たしています。
蛇や月、草花の形を借りて、その正体は人の心の暗部だったり、身近な人の見過ごしてきた一面であったり...
色々考えさせられる読み応えのある作品でした。第 1 巻に続き、買ってよかったと思います。
吉田秋生ファンとしては、名作「ラヴァーズキス」の登場人物が要所要所で絡んでくるのもウレシイです。「ラヴァーズキス」では、朋章の決断に重要な役割を果たしながら、セリフでの登場のみだったあの人が、実体を伴って(顔と体付きで)初登場するので必見です!
家族のおぞましさと素晴らしさの両方が存分に描かれ、家族の本質について考えさせられる作品でした。繰り返し読みたいです。