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海舟語録 (講談社学術文庫)
 
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海舟語録 (講談社学術文庫) [文庫]

勝 海舟 , 江藤 淳 , 松浦 玲
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

奔放自在、縦横無尽!幕末・維新を語り、明治の政局を評する海舟の炯眼と叡智
官を辞してなお、陰に陽に政治に関わった勝海舟。彼は晩年、ジャーナリスト巌本善治を相手に、幕末明治の政情や人物等について奔放に語った。本書では、『海舟餘波』『海舟座談』等として知られるそれらの談話を詳細に検討、日付順に再構成し、海舟の人柄や、その炯眼、叡智を偲ばせる肉声の復元を試みた。『氷川清話』の姉妹編をなす貴重な歴史的証言集。
これは、まったく新しい観点から編集した勝海舟の『語録』である。かつて巌本善治が編纂した『海舟餘波』、『海舟座談』に収められている談話を、あたう限り初出に遡って検討し、配列をあらため、かつ適切な注を点した。時代を超えて語りかけて来る海舟の叡智は、かくして歴史のなかにも正しく位置づけられるようになったのである。<本書「まえがき」より>

内容(「BOOK」データベースより)

官を辞してなお、陰に陽に政治に関わった勝海舟。彼は晩年、ジャーナリスト巌本善治を相手に、幕末明治の政情や人物等について奔放に語った。本書では、『海舟余波』『海舟座談』等として知られるそれらの談話を詳細に検討、日付順に再構成し、海舟の人柄や、その炯眼、叡智を偲ばせる肉声の復元を試みた。『氷川清話』の姉妹編をなす貴重な歴史的証言集。

登録情報

  • 文庫: 304ページ
  • 出版社: 講談社 (2004/10/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061596772
  • ISBN-13: 978-4061596771
  • 発売日: 2004/10/9
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By 黒影
形式:文庫
勝海舟は幕末期の幕府の重臣として数々の功績を残した人物であり、貧乏御家人の息子から幕末の動乱期に頭角を現して最後には軍事総裁にまで登りつめた立志伝中の人でもある。
幕府瓦解時には主戦派を抑えて江戸城無血開城を成功させ、無為の血が流れることを防いだことから今でも彼を評価する声は高い。
しかし明治の世では、彼はその江戸城無血開城の件と明治政府の高官の職に就いたことを以って裏切り者、忘恩の輩との誹りを受けていた。
福沢諭吉などは「武士としての誇りをドブに捨て地に落とした大無責任男」と公然と罵っていたほどである。

しかし彼はそんな批判に対して表題のようにうそぶいていた。
言いたい奴には言わせておけばいいという、彼らしい飄々とした答えである。
無論自らの行いの正しさに抱く自信から来た言葉でもあるのだろう。
彼は明治政府の下で海軍卿という要職に就いていたが、同時に慶喜公の赦免のために駆けずり回り、終生かつての幕臣達の生活の世話に尽くしていた。

海舟は日本という大きな枠組みでものを考えることが出来たこの時代には稀有な人物であり、坂本竜馬をはじめその薫陶を受けた人物は多い。
その言葉には激動の時代を切り開いて来た人間の持つ重みがある。
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26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
明治28年から32年、勝72才から76才で亡くなる直前まで、ジャーナリスト巌本善治氏が勝の自宅に通って直接聞き書きした談話録である。司馬の小説で度々引用されるので興味をもって読んでみた。

日清戦争など明治30年ごろの政局に関する話題と、明治維新の昔話が多いが、なんといっても明治維新の話題が大変興味深い。鳥羽伏見の戦いで徳川慶喜が大阪城を捨てて江戸に逃げ帰った日の話とか、勝と西郷の江戸城無血開城の日の話とか、維新の裏話が満載である。

江戸時代までの武士の時代と、明治以降の近代は、どういうわけか筆者のイメージの中では完全に断絶していて、どちらも同じ日本の話であるという実感が持てなかった。しかし、勝のべらんめえ調の話し言葉は今とそんなに変わらない。そのべらんめえ調で、「河上彦斎はすぐに人を斬るひどい奴だった」などと語る。

司馬の小説を読んでいても、幕末の暗殺者が横行していた時代は遥か昔のような気がしていたが、勝の談話録を読んでいると、いきなりリアルな現実として意識の中に飛び込んでくる。この感覚が新鮮でとてもおもしろかった。

勝は45歳のとき、明治維新を迎えた。ちょうど、人生の半分を江戸時代に生き、残りの半分を明治に生きた。歴史は地続きである。江戸時代と明治時代は、政治も文化も服装も建築も全く様相が違うが、しかし同じ人間がそのまま、生きていた。あたりまえだが、そのことをリアリティをもって感じることができた、というのが筆者にとって大きな収穫であった。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
勝海舟本人がしゃべった言葉が、まるで録音されて書き起こされたかのように生々しく再現されています。勝の話自体がおもしろいのはもちろんですが、江戸から明治にかけて、人は(武士で江戸っ子ですが)こんな風にしゃぺっていたんだ、というか会話は今とそんなにかわらなくてぜんぜん普通にわかるじゃん、というのが理解できるという点でも貴重な記録だと思います。会話の再現性という点でこの「海舟語録」は氷川清話 (講談社学術文庫)を上回っています。

松浦氏は、厳密な考証によって後の改ざんを退け、現状で望みうる限り事実に近づいていると言えるでしょうし、一方で文庫本らしい読みやすさ・気軽さも実現できていると思います。解題を読むと「海舟語録」「氷川清話」とも松浦氏の講談社文庫版を選ぶべきだと思わせます。

旧仮名づかいで読みにくいというレビューがありましたが、ひらがなの使い方が古いだけで、漢字はすべて現行の字体ですから、読みにくさはまったく感じませんでした。「困つてしまつたのサ」というような表記は、むしろいかにも本物の昔の会話らしさが出ていて、おもしろく読めます。
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