第97回直木賞を受賞した『海狼伝』の続編。
『海狼伝』では話の軸が笛太郎のみであったが、『海王伝』では笛太郎&牛之助と話の軸が2つになる。
この両者が絡み合いながら、黄金丸は日本を飛び出す。
牛之助が醸し出す独特の雰囲気の中に見え隠れする故郷への思い。
対する笛太郎の父親への思い。
それぞれがそれぞれの思いを抱きながら、黄金丸と共に、異国の海で暴れます。
とはいっても、本来は牛之助も笛太郎も争いを好みません。
それにもかかわらず、二人は吸い寄せられるかのように、争いに巻き込まれていきます。
そして、最後には笛太郎の父親と対峙することに…
もちろん、武蔵坊弁慶を彷彿とさせる雷三郎、船のこととなると船大将にさえ逆らう小矢太等々、愛すべき登場人物達は健在です。
因みに、私は話の終わり方に続編を期待せずにはいられませんでした。
ソレデハ…