宇宙からの隕石とともに海中(クジラ)に飲み込まれて行く琉花。
その勢いによってなのか、いよいよ加速する物語。
アングラートの言う誕生の物語に向けて・・・。
新たな生命の誕生、新たな宇宙の物語が誕生する予感のようなようなものをちりばめながら物語は中へ中へと進み(深海へ、母の胎内へ、内臓系、ミクロコスモス)中心に近づいていくと同時に外へ外へと(宇宙、銀河系、マクロコスモス)広がりを見せて行く。
表裏一体、内と外、それらを繋ぐクジラ達のソング・・・・。
琉花の出生にもまつわる母、加奈子の過去、アングラートとジムの確執、空の誕生以前の記憶などの物語を織りまぜながら物語は大きな一つの流れに向かって加速して行きます。
それを追うアングラード一派(なんと琉花の母、加奈子も加わります。)と取り残されたように見えるジム。
今回は前回のダークな部分を引きずったリアルな内臓系や深海生物のなどかなり気持ちの悪い描写もあり正直読み進むのがつらかったです。
反面、生命の誕生の秘密にせまるような消える魚の光を見た胎内記憶のある子供達のエピソードや絶滅品種の古代サメの生き残りのエピソードなどには感動でいっぱいになりました。
改めて作者、五十嵐大介さんの表現力と描写力に感服しました。