待望の3巻にして謎は深まり、時間軸は錯綜する。1、2巻である程度は物語の方向を
示唆してあるので3巻目ではさらなる布石が散りばめられた。「うみ」と「そら」を
中心にしながらも群像劇になりそうな予感がしてますます味わい深く詩情に溢れる
言葉に感嘆する。
しかして、ふと思い至ったのが「これって、手塚の”海のトリトン”じゃん!?」と
「うみ」と「そら」はさながらトリトンと人魚のビビ!
いずれも海に人間の起源と未来を同時に見る物語である。活劇としての「トリトン」に
対して博物学的展開の伝奇ものになっている「海獣の子供」。。。そしていずれも
「海を畏れること」が主題である
山下和美の「不思議な少年」が”火の鳥”であるように、静かながら確かに手塚の
後継者たちが育っている。4巻が楽しみ!