むかし、本論を別の書籍で読みました。一読の価値はあります。
書いた時期は古いのに内容には、さほど古くささを感じません(古いところが
無いとは言いませんが)。
特に、著者が政治学者なのにもかかわらず、科学技術の重要性に対する見識には
ハッとさせられました。
このごろ「海洋」と日本あるいは国家と銘打った本が出回っていますが、
これほど広い見識をもって論じられた本はなかなかありません。
この分野の本を読みたければ、まずこの一冊です。
それにしても海に囲まれ、海洋国家として生きていく必要に迫られているにも
かかわらず、相変わらず海に対する関心は低い。海に係わる人たちも、
山師かなにかのように、うさんくさげに扱われてしまう世の中です。
日本随一の海洋小説家、白石一郎氏が『
海のサムライたち (文春文庫)』で
指摘しているように、鎖国の悪影響は未だに日本を呪縛しているようです。