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海島の蹄
 
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海島の蹄 [単行本]

荒山 徹
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

名もなき英雄の夢と挫折
隠された日朝の歴史を新しい視点で描く俊英の会心作!
高麗(こうらい)からの独立か、九州への移住か? 明(みん)の時代、済州島(さいしゅうとう)解放のために闘った倭寇(わこう)の若者がいた!
倭寇としての初陣(ういじん)船が嵐に遭(あ)い、佐志北斗丸(さしほくとまる)は耽羅(たんら)(済州島)へ漂着した。モンゴル人牧子(ぼくし)セシェルのもとでの新たな人生。その平穏な日々は長くは続かなかった。元(げん)壊滅を図る明(みん)が2千頭の貢馬を要求し、その意を受けた高麗(こうらい)軍の侵攻が今まさに始まろうとしていたのだ。新たなる故郷を護るためモンゴル牧子の名門19家は、耽羅独立を夢見る貴族車玄有(しゃげんゆう)と手を組み圧倒的兵力を迎え撃つが……。
(「海島の蹄」より)
時は中世、混迷を深める韓(かん)半島を舞台に、日朝の歴史の闇を大胆な発想で描く渾身作!

登録情報

  • 単行本: 259ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2008/03)
  • ISBN-10: 4396632967
  • ISBN-13: 978-4396632960
  • 発売日: 2008/03
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 859,056位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 まず最初に言っておきますが、
本作には柳生も妖術も特撮も宝塚も登場しません。

 こう書くと、従来の荒山小説に慣れた読者諸兄は、

 「えー、妖術も柳生も無し?捏造も?ホモもないの?」

 などと思われるかもしれませんが、
結論を出すのは少しお待ち頂きたい。
何故ならば、本作では柳生や妖術による派手な演出が無いが故に,
「歴史伝奇」ではなく「歴史小説」としての荒山小説が表れているのですから。

 本作は,朝鮮の歴史の中で生きた様々な立場の人物、
そして、彼らを容赦なく巻き込む大きな歴史の流れと、
それに対し,彼らが如何に対峙したかを描いた作品集です。

 「その国のことを知るには,まず歴史でしょう?」

 というのは荒山先生の持論ですが、
そういう意味で、本作は「日本の隣国、朝鮮という国を知って欲しい」という
荒山先生の想いを端的に表しているものと言えます。

 そんな本作に収録されている4本の短編のうち、
2本において主役を張っているのが李舜臣将軍です。
思えば,荒山先生の第1作「高麗秘帖」も彼が主役の一人だったわけで、
ここにも、荒山先生の意気込みを感じられます。
というか、

 「柳生も妖術も花拳繍腿!朝鮮こそ荒山小説の真髄よ!」

 という荒山先生の声が聞こえるような趣であり、
まさに朝鮮ネタ一本槍であり、イノセント朝鮮ワールドでアリマス。

 これを機に、人外魔境か世紀末世界かと見まがうばかりの朝鮮ではなく、
「日本と同じく、長い歴史を刻んできた朝鮮という国」の物語を
味わってみられるのも一興かと。

 たまにはこういうのもいいものですよ。
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形式:単行本
 荒山作品を読むのは2作目だが、これだけの内容を短編にしてしまうというのは、すごいことだとと思う。朝鮮半島の歴史に関する知識が皆無に等しかったと認識させられるのは悔しいが、こういう形で学べるのは僥倖というほかあるまい。抑制のきいた淡々とした文章で綴られる中に、確実に荒山氏の思いが読み取れる。
 柳生もの、妖怪ものなどはこれからで楽しみだが、本書は、これまでの「単なる歴史小説」に飽きちゃった方にお勧めする。
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形式:単行本
 初めて、荒山徹の短編集を読みました。読後感は、そ
れぞれの食材の味わいを残したまま、かき混ぜて食べ
るビビンバの味覚というところでしょうか。
 長編と違って劇画調の怪奇性がなく、朝鮮、中国、モ
ンゴルそして日本という東アジアでの本格的な歴史小
説という趣きで、読みやすくはなっています。それでも、
豊臣軍を撃退した李舜臣に真説と妖説を対置するなど、
毒気の方はしっかりぬりこんだままではあるのですが。
 なかでは、表題作の「海島の蹄」に惹かれました。耽
羅(済州島)を舞台に、入植したモンゴル人、高麗軍そ
して現地人が、自らの運命を賭けて三つ巴で争う様が
面白く、読み応えがありました。
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