秋山真之のことを他人物から見た評価を知りたくて、読みました。もちろん、テーマは島村速雄なので、ほとんどが島村についてのことなのですが。他の本にはあまり書かれていない秋山真之の欠点がさらっと書いてあって面白かったです。読んでいる途中は、特に島村速雄に魅力的な点を感じなかったです。というのは、これといった個性を感じさせない人なので、その程度の人をこれだけの長編で描ける筆者の力量の方が主役よりも強く感じました。というわけで、星は4つです。ところが、読後には自分の上司に来るなら秋山真之よりも島村速雄の方がいいなと思えるようになりました。上に立つ人と、参謀にくるべき人との理想的人物像とは違うべきだ、それが上手くいった日本海海戦はだから勝てたんだと思えます。