海外で、それなりのホテルに滞在するときの作法が知りたくて購入しました。
チップは決してお小遣い的なおまけではなく、生計を立てる正当な賃金である。
最近では、日本でもわりと浸透してきたマナーではあるけれど、
じゃあ一体どのタイミングで誰にどのくらい??とかってことになると
そんな慣習のない日本人としては、さっぱり見当もつかなくてうろたえてしまう。
お金の問題ってナイーブだったりするため、なかなか教えてもらう機会もなく。
著者の10年にわたるプラザでの経験をもとに、
ホテルやそこで働く従業員のシステムを、背景から丁寧に教えてくれる本です。
もう一冊の『プラザでの10年間』も読みましたが、
あちらの方が背景・文化などについては詳しく書かれており
こちらは逆にマニュアル風味でひとつひとつ具体的なトピックの詳細が書かれている印象。
実際に現地で使える情報がほしい人には、こちらの方がおすすめです。
どちらもホテルや一緒に働く同僚、迎えるお客様に対する愛が感じられて良書だと思いますが
ただ一点、あくまで「アメリカ」の一流ホテルのマナーかな、と。
プラザがベースにあるので、当然っちゃ当然ですが。
この先、欧州のホテルについても比較・言及してくれる著作を出してくれたら嬉しいなぁ。
ともあれ、一線で仕事をしていた人の言葉には説得力も信憑性もあって
知識だけじゃなく、心にずしっとくるものがあります。