返済の目処も立たずに増え続ける財政赤字、負担が増すばかりの社会保険……。日本 社会が混迷を深めていくなか「このままでは、遅かれ早かれ大切な自分自身の資産を 失いかねない」という危機感から「海外分散投資」に注目をする人が増えている。
しかし「中国が成長しているから」「ブラジルでワールドカップやオリンピックがあ るから」と、ただ流行に乗って、金融機関の営業マンの勧めるままに海外投資をして いたのでは、長期的に勝ち抜いていくことは難しいだろう。2008年の金融危機以降、 世界の“マネー”の動きは、さらに加速化し、複雑化し、そして多様化しているから だ。
金融危機のような“想定外”の出来事――株式だけでなく債券や商品(コモディテ イ)、不動産市場に世界的乱高下をもたらす事件――は、今後ますます起こる可能性 が高い。したがって、一時的に運用資産にマイナスが出たとしても、そのマイナスを 最小限に抑える努力をし、5年、10年先を見据えて中長期的視点で冷静に対処するこ とが求められるのだ。
そのために最も大切なことが、自分なりの「ファイナンシャルゴール」を持つこと だ。そこからオフショアのミューチュアルファンド(投資信託)やヘッジファンドの 利用、それらのファンドを組み合わせたポートフォリオが見えてくるのである。
元来、資産運用とは、流行や目先の利益獲得のためにするものではない。自分なりの 「ライフプラン」を達成するために、計画的に「お金」を殖やしていく手段なのだ。
そのための認識とアプローチを明らかにしようというのが、本書の目的である。本書 は次のような要望を持つ方に最適だろう。
●老後の生活が不安なので、安定した資産運用法を見つけたい。
●株価が上がろうが下がろうが、そんなことで自分の大事な人生や大切な家族との生 活に影響を与えたくない。
●金融危機のように想定外の出来事に見舞われたとしても、慌てることなく、中長期 的視点で「資産運用」を実践したい。
本書で海外分散投資の概要をつかみながら、自分自身の生き方、そして資産運用につ いて真剣に考える良い機会としてほしい。
登録情報
|
|