私は、預金の約6割を「外貨」で持っている。
面倒くさがり屋なのでもっぱら証券会社任せだが……。
この本は、主に海外ファンドをどうやって運用するか、注意点、心配な点は……
という視点で懇切ていねいに書かれている。
外貨で資産を運用する時代になったいま、入門書でもあり、実用的でもある好著だ。
海外ファンドには、当然のことながら為替リスクがある。
しかしこの本ではそのあたりも明確だ。つまり――
基本になっているのは「円は長期的に見て下がる」ということだ。
いま(2008年1月)は、円高になっているが、これは米ドルが弱くなっているため、
その比較として円高になっているだけだと私も思う。
少子高齢化、多額の国債など、どう考えても円が1ドル70円とかになるとは思えない。
もちろん為替と株のことは、実は誰もわからない。だからもしかしてとんでもない円高になるかもしれない。
だが、豪ドルやニュージーランドドルの金利は6%とか7%。少々の為替差損なら、
年間の金利でカバーできる。
実際今は円高だが、ここ数年で私の資金は1.3倍ぐらいにはなっている。
本書では「4年で倍にする!」と言っているが、そこまではむずかしくとも、1.5倍ぐらいにはできるのではないだろうか。
とくに最近は新興国も注目だ。こちらももちろんリスクはあるが、金利はハンパではない。
本書はこのあたりの運用方法、メリット、リスクもきちんと説明してくれている。
より効果的な資産運用を考えている人には実践的な一冊だ。