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海上の道 (岩波文庫 青 138-6)
 
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海上の道 (岩波文庫 青 138-6) [文庫]

柳田 國男
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

遠い昔、日本民族の祖先たちはいかなる経路をたどってこの列島に移り住んだか。彼らは稲作技術を携えて遥か南方から「海上の道」を北上し、沖縄の島づたいに渡来したのだ……。ヤシの実の漂着・宝貝の分布・ネズミの移住など一見小さな事実を手掛りに、最晩年の柳田が生涯の蓄積を傾けて構想した雄大な仮説。 (解説=大江健三郎)

登録情報

  • 文庫: 328ページ
  • 出版社: 岩波書店; 第32刷改版 (1978/10/16)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4003313860
  • ISBN-13: 978-4003313862
  • 発売日: 1978/10/16
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 何回か伊良湖岬に行き、柳田國男の『海上の道』を読んでみたくなった。
柳田が流れてきた椰子の実の話をしたのを聞いただけで、藤村が「椰子の実」の詩を書いたことは知っていたが、それに関して柳田が感想を書いている文章が面白かった。
 また、櫻井博道という今はなき俳人が「海上に朝の道あり桑解かれ」という句を詠んでいて、その句について文を書く必要上読んでみた。その句にも柳田國男の影響が見られたからである。
 新しくなった岩波文庫は読みやすいが、柳田国男と新字になっていたので、時代の流れを感じた。

 家の近所の書店がつぶれてしまい、Amazonにはお世話になります。

                       佐藤ゆき子
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表題の海上の道、という文章の他に、海や琉球にまつわる8編の文章を収める。
あまりにも有名な、椰子の実のエピソードは、全体のうちのごくわずかを占めるにすぎない。
他にも、ネズミが海を超える話、海の向こうの浄土、竜宮城の話、世界中に分布する宝貝の話など、どれをとっても興味深い。
それにしても、柳田の文章は美しい。しかも、あまり自説を強く主張するのではなく、やや控えめに自説を展開する文章は、見事だ。
無論、柳田は、自らの民俗学界における権威、権力を意識して、そのような書き方をしているのだろう。
当時の人は、別な感情を持って読んだのかもしれないが、今日では、単純にその文章を楽しむことができる。
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 現代かなづかいですが、多少難解な文章で書かれていますので、読解力と予備知識があればいいと思います。
 項目は表題の「海上の道」ほか数篇。けっこう分量があります。
 主に沖縄地方を中心(発端?)とした日本民俗学とでも言えばいいでしょうか。私には文章が難しく、正直理解できない部分が多々ありました。
 ただ、そんなこととはまったく関係なしに、この「海上の道」という文章には、個人的な思い入れがあります。
 その一つは、私が十数年前(1990年代)某N大文理学部を受験したときに、この「海上の道」が現国の入試に出題され、見事に玉砕した経験がある、というまったく個人的な理由によるものです。
 翌年また同じ大学を受験しそのときは合格しましたが、合格した方の入試問題はほとんど覚えておらず、失敗した方を今でも忘れずにいる、ということは、今もって複雑な想いがあります。
 またもう一つの思い入れは、最近、TVアニメーションで放映された『かなめも』という番組の中で、童謡『椰子の実』がとても綺麗で落ち着いた歌声で、歌われていたことです。
 童謡『椰子の実』は、もともと柳田国男が愛知県の海岸で椰子の実を拾った経験を、友人の島崎藤村に話し、島崎藤村がその話をもとに詩を書き、それからのちに曲がつけられて童謡なった、ということが「海上の道」にも書かれていますが、偶然にもテレビで『椰子の実』を聴いたことで、「海上の道」の存在を思い出しました。
 それで最近になって初めて「海上の道」の全部を読み、自分の中で遠い昔に忘れていた、かすかな目標が十数年過ぎた今になって、ようやく達成されたような気がしました。
 日本民俗学にとっては重要な位置を占めるこの「海上の道」ですが、私にはこの二点をもって、ほかの人とはまったく関係ない感慨を抱いております。ま、個人的なことなので読書の参考にはならないかもですけど・・・。
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