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海の都の物語〈6〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)
 
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海の都の物語〈6〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫) [文庫]

塩野 七生
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 420 通常配送無料 詳細
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商品の説明

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第3回(1981年) サントリー学芸賞・思想・歴史部門受賞

内容(「BOOK」データベースより)

ヴェネツィア共和国はトルコ帝国との争いで、交易拠点を次々に失い始める。海外交易市場の主導権もイギリス、オランダに譲り、衰退の兆しは誰の目にも明らかだった。そしてフランス革命に端を発したヨーロッパ世界の動乱。ナポレオン率いるフランス軍の圧力を前にして、かつて「地中海の女王」とさえ呼ばれたヴェネツィア共和国の命運は尽きつつあった…。歴史大作の完結編。

登録情報

  • 文庫: 254ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/6/27)
  • ISBN-10: 4101181373
  • ISBN-13: 978-4101181370
  • 発売日: 2009/6/27
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
静かなる滅亡 2011/11/17
By これでいいのだ トップ500レビュアー
形式:文庫
 やっと最終巻。6冊全部に☆五つを付けることになったが、確かに緻密・綿密に史実・史料を調べ上げ、ほぼ一貫したトーンと、平明な語り口で、ヴェネツィアの1000年を雄大に描き切ってもらったように思う。通勤の車内が主な読書時間だったのに、引き込まれてごく短時日に読了することとなった。ありがたいことだ。

 第12話「地中海最後の砦」は、東地中海で最後に残されたヴェネツィア領土、クレタ島をめぐるトルコとの長期の攻防戦の詳細が主題。そして、18世紀を迎えた都市国家、ヴェネツィアの様子をゲーテの旅行記などをも引用しながら明るく描くのが第13話「ヴィヴァルディの世紀」。最後の第19話「ヴェネツィアの死」は、近世の領土追及志向の国民国家群の狭間で苦しむヴェネツィアが18世紀末、フランス・ナポレオン軍に無条件降伏し、共和国であることを放棄するエピローグまで。市民の間から最後の瞬間に沸き上がった「ヴィーヴァ・サンマルコ!、ヴィーヴァ・レプブリカ!」の喚声の描写には、少し鳥肌が立った。
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イタリア! 2012/2/2
By ヒデボン VINE™ メンバー
形式:文庫
 英雄を描く物語ではないと著者は言ってるが、地中海最後の砦となったクレタ島攻防戦の司令官フランチェスコ・モロシーニはやはり英雄と言わざるをえないだろう。25歳で参戦し、25年間戦って、今や50歳。結婚する間もなくクレタ島カンディアで戦ってきて、ついに名誉の降伏・・・・・。

「民主制+貴族制+君主制=共和国ヴェネツイア」なる図式がナポレオンの前に崩れ去る日がついに来た1797年。

 これで「海の都の物語」は終わるが、ヴェネツイアに行ってみたくなった。通常のガイドブックでは味わえない興味と興奮をもたらしてくれたこのシリーズと塩野氏に感謝!
 
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6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By shohei
形式:文庫
最終巻では、ヴェネチアの落日、そしてヴェネチアの滅亡が描かれます。
落日といっても、当時のヴェネチア指導部に特段の失政があったわけではない。
ただ、新航路の発見で、ヴェネチアの根城であった東地中海が、徐々に海上交易の中心から外れていった。
そして、近代国民国家という「化け物」勃興の時代に、ヴェネチアのような寡頭政都市国家は相容れない存在となっていった。

最後は、ナポレオンの大活躍(横暴?)にきりきり舞いする哀れなヴェネチアの姿が描かれます。
でも、塩野さんは単に「哀れ」「愚か」で済ませたりはせず、あくまで、ヴェネチア指導者の必死の努力を活写し続けます。
我々だとつい安直に、「ヴェネチアのここが敗因だ!」「現代日本はヴェネチア史のここに学べ!」とか、安っぽい教訓でまとめようとしがちですが、塩野さんにはそういう意図はないらしい。
現代から見て「こうすりゃよかったのに」、という類の後出しジャンケンを好まないのでしょう。

滅び行くヴェネチアに感情移入するもよし、現代日本への教訓を読み取るもよし。
読み方は、人それぞれ。
だからこそ、いつまでも、広く読まれる歴史小説たりうるのだと思います。
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