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海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉 (塩野七生ルネサンス著作集)
 
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海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈上〉 (塩野七生ルネサンス著作集) (単行本)

塩野 七生 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

群雄割拠、他国の侵略も絶えないイタリアにあって、一千年もの長きにわたり交易で欧州を席巻、自由と独立を守りつづけた海洋国家ヴェネツィア。異教徒との取引にも積極的であった一方、聖地奪還を旗印にする十字軍に荷担しつつ、これを巧みに利用して勢力範囲を着々と拡大する―そんな現実主義者たちが地中海を舞台に壮大なドラマを繰り広げる。政治経済はもちろんのこと、そこに生きた人々の暮しぶりや息づかいまで詳述した、塩野ルネサンス作品中一番の大作。

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5つ星のうち 5.0 地中海で隆盛を誇った貿易国家を描いた、警句と示唆に富んだ作品, 2004/7/29
By yuishi (千葉県) - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
いまではゴンドラと運河、という観光都市の印象が強いヴェネチアの都市国家としての千有余年に渡る歴史を描いた。
地中海で隆盛を誇った貿易国家の興亡の歴史を、「美術史以外、ヴェネチア史ついて書かれた書物が皆無」の日本に紹介した逸品。大部の作品だが、決して難解ではなく、著者独特の硬質の筆致に慣れると大変おもしろく読める。

後年の「ローマ人の物語」でも顕著だが、著者はこの国家の歴史を描くにあたって、単に歴史上の事象を追うのではなく、その背景となる文化、技術、考え方など周辺事象を含め、余さず描いていく。干潟の上につくられた都市の構造から説き起こし、船の構造や発展、銀行や為替といった商業制度とその発展、政治制度、服飾、女性史などなど。もちろん歴史としても、第四回十字軍、ラテン帝国、ジェノヴァとの制海権争い、オスマントルコ・・・と内容には事欠かない。
ヴェネチアが、キリスト教文化圏にあって、十字軍の狂信からも、宗教改革とその反動の独断からも、魔女狩り、異端裁判といった気狂い沙汰からも自由でいられたのはなぜか?

君主制を選ばず、かといって宗教国家でもなく、それでいて強力で統治能力に優れた政体を維持できたのはなぜか?
「すべての国家は、必ず一度は全盛期を迎える。しかし全盛期を何度も持つ国家は珍しい。・・・それを何度も繰り返すのは、意識的な努力の結果だからである。」
などなど、全巻にわたって示唆に富む。

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5つ星のうち 5.0 ローマ人の物語シリーズが終わることを心配な方へ・その3, 2006/9/25
By ともぱぱ - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
これまでこのレビュー・タイトルで、「神聖ローマ帝国」と「ビザンツ帝国」の本について書きましたが、ローマ人の物語シリーズが大団円を迎えた後、お薦めする作品の大本命は同じ作者による本作ということになるでしょう。残念ながら文庫本は品切れのようですが、私が持っている文庫本版で上下巻併せて千頁を超す大作。ゲルマン民族に追われ、撃退して独立を保ってから、ナポレオンに滅ぼされるまでの、ヴェネツィア共和国(いかに徹底して君主制を排除したかも丁寧に書かれています。)の悠久の千年の歴史は、必ずや読者を惹きつけてやまないでしょう。ヴェネツィアを中心に、ライヴァル国(例えば同じイタリアならジェノヴァ等の他の海洋国家、イタリア外ではビザンツ帝国やオスマン・トルコ)との抗争、他のイタリア都市国家や法王との集合離散など、イタリア千年の歴史を俯瞰するのに格好の本です。作者には「レパントの海戦」等、本書に取り上げられた1エピソードに焦点を合わせた一連の好著がありますが、まずは本書でマクロ的にヴェネツィアを中心とするイタリアの通史を抑えてから、個々のエピソードの本を読むとよいのではないでしょうか。聖地巡礼パック旅行やヴェネツィアの女たちといった章もあり、本書は当時の人々の生活に目を配ることも忘れていません。これだけ充実した内容でこの分量、一度読み始めるとまさに巻を置くこと能わず、読書の醍醐味を味わうことができるでしょう。
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5つ星のうち 5.0 美術館のような都市を残した経済大国, 2001/10/23
ローマ人の物語で知られる著者であるが、中世ヴェネチアに対する彼女の洞察も、なかなかにすばらしいものがあります。なかでもエルサレム巡礼を記した”パック旅行”など、商人であり経済大国であった彼らの行動を、実におもしろく伝えてくれます。交易に必要なためもあったのでしょうが、他宗教にも寛容な彼らの精神が、どうして現在の西欧諸国に残らなかったのでしょうか。塩野女史の見解を伺てみたいものです。
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かつて地中海世界に燦然と君臨した都市国家、ヴェネチア共和国。その1000年余の歴史を丹念に追った傑作歴史文学。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 一市民

5つ星のうち 5.0 海と結ばれた栄光の都市国家千年の興亡史。ここから日本が学べることは。。。
以前に「文芸春秋」に、”有力者のえらんだ日本のわかいひとたちにおすすめの歴史書”、みたいな特集があり、トップ3にはいっていたのです。それで初めてよんだのですが。... 続きを読む
投稿日: 2007/7/20 投稿者: ちゃんどの

5つ星のうち 5.0 男勝りの筆致
塩野氏はイタリア史を描かすと右に出る者がいないほど優れていると思う。限られた文献から逞しい想像力を駆使して次々に歴史上のヒーローに命を吹き込んでいく。本書、ベネ... 続きを読む
投稿日: 2005/5/23 投稿者: きらら星

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投稿日: 2005/5/12 投稿者: わたつみの自游人

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塩野七生はきわめてユニークな作家だと思います。そして、大変な論客でもあります。私が始めて塩野作品を読んだのは、この「海の都の物語ーベネチア共和国の一千年」です。... 続きを読む
投稿日: 2004/7/13 投稿者: ゲバジジ

5つ星のうち 5.0 『物語』は楽しんでこそ。
私は塩野さんの視点が好きで彼女の作品をよく読む。この『海の都の物語』は以前から読みたかったのだが、仕事の合間を縫ってちょこちょこと読み進め、やっと半年かかって読... 続きを読む
投稿日: 2003/5/29 投稿者: jg

5つ星のうち 5.0 優れた叙事詩
イタリア物の大家、塩野七生が、ヴェネツィアの1000年の歴史について語った本です。私は、大学生の頃文庫本で本書を読んだのが最初ですが、そのときの視点は、日本とヴ... 続きを読む
投稿日: 2003/3/2 投稿者: さつまいものニョッキ

5つ星のうち 4.0 なるほど。
この本を買って3ヶ月。枕もとに置いたままだった。なんといっても、一冊約400ページ。上下合わせて800ページ。読むのをビビッテいたのである。ちゃんと、読み終われ... 続きを読む
投稿日: 2002/11/14 投稿者: massetti

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