内容紹介
著者からこの本を読まれる方へ
サメと聞くと第一印象なんだろうか。
怖くて危険な存在というのが一般的な印象だと思われるが、
実はサメは500種類もの分類群であり、
本当に危険な種類は10種程度だと言われている。
サメは表層を泳ぐもの、
沿岸に生息するもの、
その一生を深海で過ごすものなどがおり、
大きさも10mを超すような大型の種類から
20数cmのごく小さな種類までバラエティーに富んでいる。
人間は古くからサメを利用してきた。
江戸時代の輸出品である俵物としてのフカヒレから始まり、
肉は加工されてかまぼこ、はんぺんなどのおでんダネとして、広く一般に食されている。
また皮は武具の装飾として使用され、
肝油に含まれるスクワレンは、
太平洋戦争時代には機械の不凍液として、
戦車や戦闘機に使用され、
戦後は高級化粧品に使用されている。
その利用のされかたも千変万化である。
そんなサメが絶滅の危機にあるとされ、
保護の対象とされていることは、
日本ではあまり知られていない。
実は十数年前までは第二の鯨として、
捕獲が禁止されるかもしれないと危惧されていたのだ。
本書では、謎と魅力が溢れるサメの生態、資源、利用と保護活動について紹介していきたい。サメとはどんな生物か、
そして、サメと人間との共存の試みなど、
この機会に考えていただければ幸いである。
内容(「BOOK」データベースより)
凶暴なものや温和なもの。大きいものや小さいもの。資源豊かなものや絶滅に瀕するもの。“サメ”とはいったい、どんな生き物なのだろうか?それぞれが持つ魅力と、人とサメの共存への道を探る。