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海のオルゴール―子にささげる愛と詩
 
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海のオルゴール―子にささげる愛と詩 [単行本]

竹内 てるよ
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

美智子皇后が、国際児童図書評議会記念大会で朗読され、世界中に感動を呼んだ、詩「頬」を収載。著者壮絶の半生を“詩と文章”で綴った自伝。母の自殺・結核・離縁・息子との生き別れ・貧困、そして再会した息子は犯罪者として刑務所に収監され34歳で死亡。しかし、そんな数々の試練を、顔も知らぬ息子への愛情と詩の創作で乗り越えてきた著者。長らく絶版だった本書を25年ぶりに当時の装丁で完全復刊!表紙は棟方志功。

内容(「BOOK」データベースより)

生れて何も知らぬ吾子の頬に母よ絶望の涙をおとすな。スイス・バーゼルの国際児童図書評議会・創立50周年記念大会で深い感動をよんだ詩「頬」。詩人・竹内てるよの波乱万丈の人生が25年の年月を経て、今よみがえる。

登録情報

  • 単行本: 310ページ
  • 出版社: 家の光協会; 新装版 (2002/10)
  • ISBN-10: 4259546325
  • ISBN-13: 978-4259546328
  • 発売日: 2002/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 613,131位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
 名著です。竹内てるよさんの厳しい生涯(生まれたときからほとんど幸せだったことがないと思われるぐらいです)が語られ,その間に素晴らしい詩が掲載されています。結婚して産んだ子は顔を見ることもないまま里子に出され,一人孤独に闘病していた頃の「風」という詩の一節。51ページ。

 はかなく今日もくれしかど
 われ ひそかに 信ず 人生は
 まだもつと 美しきところなるべし

 美智子皇后が外国でのスピーチで自ら一節を英訳して紹介された「頬」という詩も載っています。冒頭だけ…。57ページ。

 生れて何も知らぬ 吾子の頬に
 母よ 絶望の涙を落とすな

 未来のある子どもに悲しい気持ちを伝えるな…ということです。こういう覚悟を,母親というのはしているものなんですかねえ。息子さんと生き別れになった後,息子さんの誕生日にはこんな詩(「誕生の日」)も読まれています。またまた一部だけ引用します。75ページ。

 一の非凡でなくともよい
 千の平凡で その一生をゆかれよ

 平凡でない生活をせざるを得なかった竹内さんの,このお言葉は実に重いですねえ。竹内さんは大変な苦労をされて,後年やくざになって拘置所に入っていた息子さんを引き取り一緒に生活を始めるのですが,息子さんは34歳で亡くなってしまいます。本当にお気の毒で胸が苦しくなりますが,そうした折々に語られた言葉や詩が満載で,心に深く浸みてきます。涙も出ますが勇気も湧いてきます。
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By Akemi
形式:単行本
謹んで皇太子殿下に申し上げたく存じます。やがては日本国憲法第一条によって「主権の存する日本国民の総意にもとづき」象徴天皇の地位にお就きになるあなた様は、幅広く日本国民のありさまを知ることに精を出しておられるでしょうから、きっと、きっと、本書をも座右に置いておられると思います。

 生れて何も知らぬ 吾子の頬に
 母よ 絶望の涙をおとすな

 その頬は赤く小さく
 今はただ一つのはたんきやうにすぎなくとも
 いつ人類のための戦ひに
 燃えて輝かないといふことがあらう

 生れて何もしらぬ 吾子の頬に
 母よ 悲しみの涙をおとすな

 ねむりの中に
 静かなるまつげのかげをおとして
 今はただ 白絹のやうにやはらかくとも
 いつ正義のためのたたかひに
 決然とゆがまないといふことがあらう

 ただ 自らのよわさといくじなさのために
 生れて何も知らぬわが子の頬に
 母よ 絶望の涙をおとすな

あなたのお母さまであられる現皇后陛下が、皇太子妃殿下であられ、さまざまなお悩みにうちひしがれていたとき(神谷美恵子さんからカウンセリングを受けておられたころでもありましたね)、この詩を読んで希望の灯をみいだされ、生きる力を得られたというエピソードは、皇后陛下ご自身が2002年9月にバーゼルで講演なさいましたから、もとよりご存じと思います。

この『海のオルゴール』を読みますと、ちょうどまさにその昭和30年代後半のころ、詩の作者の竹内てるよさん自身は、長年の別離の後にやっと再会できた一人息子を病魔に奪われ、ご自分も大病で生死の境にあったということがわかり、感無量の思いがいたします。

「頬」という詩のインスピレーションの源となった当のその子は、戦争で特攻作戦にまで駆り出されて、九死に一生を得て生還したものの、やくざの世界に身を落とし、塀の中の住人になり、やっと生活を共にできた実の母にもたびたび迷惑をかけたあげく、若くして病魔に命を奪われるという、薄幸きわまりない人生を送り、結局「人類のための戦ひに燃えて輝く」ことはなく終わったのですが、それはいったい、何のためであったのでしょうか。

私には、その息子さんもまた、現象的にはとても違う形においてではあるけれど、アウシュヴィッツ収容所で他人の身代わりになって亡くなった聖コルベ神父のような「代受苦の菩薩」であったのではないかという気がしてならないのです。

以上はかなり突飛な結びつけで、私の勝手な思い込みかもしれませんが、「こんなことを言うやつがいた」ということをお心にとめながら、この本をパラパラとめくり直してみていただければ、「主権の存する日本国民」の一人として、まことに光栄に存じます。
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By ファロット VINE™ メンバー
形式:単行本
病弱の為、赤ん坊の時に養子に出した我が子に念願かなって再会できた時、我が子は塀の中だった・・・

母親とはこんなにも一心に子供を愛せるものなのだと感動した。

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