題名からは想像も付かない展開の物語です。海は本当の海ばかりではなく、太古の海であり、果てしなく続く海であり、寄せては返す海であり、母なる海であり、生命の宝庫であり、よみがえりでもありました。1巻では、よみがえった命の在りようが、家族も知らない意外な一面を暴露しつつ、宇宙生命と合体して楽器となる不思議な過程を描いています。登場人物のそれぞれの個性は次巻で更に際立ちます。
展開が純SFというよりも、ミステリーやホラーの要素を交えつつ、ちょっとコミカルな狂言的要素をも含んでいて、なおかつ華麗な絵柄を楽しめる一粒で何度でもおいしい作品となっています。
心理学的に見ても様々な問題をはらみつつ、どのように展開していくのかハラハラドキドキの期待を裏切らない物語の第1巻です。