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主人公も推理作家だけに、彼にとってどうしても気になるのは、赤星が最後に書こうとしたであろう推理小説のトリックだ。一体、海のある奈良とは何なのか?有栖川と火村は事件を追い、それが同時に赤星の幻の作品を追うことにもなっているので、結果的に入れ子式というか、多層構造になった作品だ。読み終わって非常に、こういっては何だが、満足感といえば月並みで、2冊分の本を読んだような感じがある。
シリーズ初の「旅情」も楽しめる作品でもある。
このコンビの第一作『46番目の密室』、第二作『ダリの繭』にもまして、有栖川&火村のコンビも絶好調。既に第一作でも火村が犯罪学研究を始めたきっかけだという
「誰かを殺そうと思ったことがあるから」
の謎もますます深まっていく。
これから、火村、そして有栖川とのコンビもますます楽しみになった。
海のある奈良とは何なのか?有栖川と火村は事件を追い、それが同時に赤星の幻の作品を追うことにもなっているので、2冊分の本を読んだような感じがある。
シリーズ初の「旅情」も楽しめる作品でもある。
また、被害者も作家、探偵?も作家で、登場人物も、被害者の作品をビデオ映画化していた会社の関係者、編集者といった「内輪」の人間だ。ちょっとした業界話のような部分も面白いし、もちろんそれぞれ生き生きとしたキャラクターである。アリスの担当編集者・片桐の活躍も、密かに彼のファンという人には嬉しいだろう。
このコンビの第一作『46番目の密室』、第二作『ダリの繭』にもまして、有栖川&火村のコンビも絶好調。既に第一作でも火村が犯罪学研究を始めたきっかけだという
「誰かを殺そうと思ったことがあるから」
の謎もますます深まっていく。
「国名シリーズ」の、いかにもパズラーと言ってはなんだが、推理小説の王道のような雰囲気よりは、こうしたシリーズ外の作品はもう少し、地に足がついているというか、また別の楽しさがある。
これから、火村、そして有栖川とのコンビもますます楽しみになった。
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