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海に沈んだ対馬丸―子どもたちの沖縄戦 (岩波ジュニア新書)
 
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海に沈んだ対馬丸―子どもたちの沖縄戦 (岩波ジュニア新書) [新書]

早乙女 愛
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1944年8月、那覇から九州に向かった学童疎開船・対馬丸は米潜水艦の攻撃を受け沈没、1400名を超える犠牲者を出した。対馬丸に乗った子どもたちはいかに生き、死んでいったのか。過酷な漂流生活を体験した生存者の証言や残された記録をたどり、当時の子どもたちが対峙した戦争とは何だったのかを問う。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

早乙女 愛
映像プロデューサー、文筆家。1972年、東京都生まれ。幼少より父・早乙女勝元の取材に同行し、国内外の戦跡を訪ねて育つ。同志社大学文学部哲学及び倫理学専攻卒業。四年間の会社員生活をへて、2001年、中米コスタリカを舞台にドキュメンタリー映画『軍隊をすてた国』をプロデュース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 190ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2008/6/20)
  • ISBN-10: 4005005993
  • ISBN-13: 978-4005005994
  • 発売日: 2008/6/20
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
1944年8月22日22時23分ごろ、一般疎開者約1600人(その半数が学童)を乗せた貨物船・対馬丸がアメリカ潜水艦・ボウフィン号の魚雷によって悪石島沖で沈没しました。本書は当時対馬丸に乗船していた七名の証言をもとに話が進められていきます。本土へ疎開を決定するときの各人とその周囲の心境、窓などなく暑苦しい船内の様子、そして対馬丸が撃沈されイカダの上での漂流の際の各人の生死の闘いの模様が描かれます。そして救助され上陸するものの徹底した箝口令(「強制的口封じ」)によって対馬丸の沈没がなかったことにされます。そして「助かってからが、ほんとうのたたかいだった」(135頁)と証言するように、沖縄では1944年10・10空襲と翌年の地上戦が起こることになります。
最後の第七章ではこの七人の体験者の口で敗戦後の自身の姿と現在の心境について語られます。七人の語り口は感情をむき出しにすることなく冷静に淡々としています。この七人はある人・集団への恨みと自身の傷を露骨に出すような「ひ弱な被害者」ではなく、沈没から生還したことの責任を果たそうという熱意に溢れる「強い体験者」である印象を私は受けました。
対馬丸沈没事故は「昔の沖縄の問題」という狭い思考で済ましていいのでしょうか。恒久平和の構築のために、「今の日本と世界の問題」としてとらえるよう対馬丸と命を落とした人々は海の中から要請しているような気がしました。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ルクレツィアの娘 トップ100レビュアー
形式:新書
対馬丸に関する資料はいろいろ読んだが、
この本はまず、対馬丸撃沈から生還した人々はその後どうなったのか、
ということにずいぶんページを割いているので
はじめて知った話が多かった。
また、最後には、生還した子供たち59名のうちの
7人の話がクローズアップされていて、その話の内容が胸にこたえる。
その中の一人などは、わざわざアメリカに行って
対馬丸を沈めたボウフィン号の乗組員に会いに行っている。

著者が「早乙女愛」となっているので、おや、と思ったら
やはり勝元さんの娘だという。
ただ、さすが岩波というべきか、全体的に
沖縄の悲劇はすべて日本軍が悪い!という論調で、
対馬丸から生還した人々は軍からこんな仕打ちを受けた!
沖縄に残った人々には、悲惨な運命が待っていた!!
と声を上げる一方で
ボウウィン号の乗組員は知らなかったのだから仕方が無い、
攻撃されたのは戦争だったのだから仕方が無い、
というような言い方をしており、ちょっと首をかしげた。

あと、ほんの数行でいいから
他の地域で起きた疎開船の悲劇(たとえば北海道の小笠原丸など)も
書き添えてくれると良かったような気がする。
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