主人公の少年、エナヤットは、「よりよい暮らし」を求めてアフガニスタンを出国した。
エナヤットの望む「よりよい暮らし」派、決してお金持ちになるなんてことではない。
きちんと食事を摂り、毎日、学校に通い、する仕事があることだ。
国はちっともそれをかなえてくれない。
エナヤットの村は少数民族のハザラ人の村で、政権を取ったタリバーンと多数派の
パシュトゥン人から、迫害を受けていた。なぜ同じ国に住む民族が憎しみ会わなければならないのか。
エナヤットは国境の山を越え、大河を横切り、荒海を乗り越えて、密入国を繰り返した。
イラン、トルコ、ギリシア……仲間たちが命を落とす中、エナヤットが安住の地を見つけたのは
イタリアだった。
日本はなぜこういった難民の受け入れに消極的なのか。
日本には、国家としてのノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige)
「位高ければ徳高きを要す」が求められているのではないか。