映画の冒頭、宮崎あおい演ずる楓が、西島秀俊演ずる博士にイチゴ大福をあげるシーンがあります。
そこで博士は「俺はこういうちゃんぽんしたもの好きじゃないけどな」といいます。
まさにこの台詞がこの映画の感想です。
宮崎あおいも西島秀俊もスピッツも好きだけど、それを合わせると時に音楽が邪魔に感じられることがありました。
これは偏に音楽の使い方の問題ではないかな、と思います。
出演者が台詞をしゃべっているのに、結構な音量で音楽が流れる、そして場面転換とともにブツっと切れる。
余韻に浸る、とかそういうことが無いシーンも特に前半に見られ、なかなかなじめませんでした(後半はかなり良くなっていたと感じました)。
それに比べて、後半の楓と博士が二人っきりで車に乗っているシーン。
BGMは全く無いけれど、魅力的な俳優二人が出ているだけで十分に映画に引き込まれます。
スピッツの音楽から生まれた映画ということですが、音楽の使い方に問題がなかったか気になりました。
この辺は、実際見てみないと馴染めるかどうか判断しにくいところ。まずレンタルなどしてみては、と思います。
ストーリーは、既にレビューにあるとおり唐突でありつつ、昭和のドラマにありそうな臭いもあり、あまり好きになれませんでした。
妾の子=負い目、のような観念も古いというか、悲劇のヒロイン像を追いすぎでは?と思えました。
この作品は主演二人で持っている、と思います。
スピッツの音楽、といえば「ハチクロ」を思い出しますが、「ハチクロ」は実に巧く音楽を使っていたんだな、と再認識しました。
本編が70分程度、収録時間には十分余裕があるはずなのに、トークイベントの映像がそれぞれ5分も経たずに終わってしまうのも残念。
鼎談が充実していただけにトークイベントのほうもしっかり収録して欲しかった、と思います。