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友人松野との和解、そして里伽子との出会いと実り多き帰郷をした
主人公拓が、東京に戻って、里伽子とうまく行くのか、と思いきや、
そうはうまくいかない、実に現実の世界を感じさせるリアリティさを
存在させながら、物語はあいかわらず淡々と進んでいきます。
ただ、今までと違い、拓と接するうちに、里伽子も徐々に拓に自分の
本心をさらけ出すようになっており、そこは拓に対する里伽子の
信頼度も上がっている様子が伺えます。
そして、里伽子と拓が本当の意味で通じ合える場面が、この作品の
クライマックスにあります。
里伽子のいいところも悪いところも全てを受け入れて、里伽子の事を
本当に好きなんだなぁ、と感じさせる拓、そして、なんだかんだいって
も、やっぱり拓のことを頼りにしている里伽子、お互いがお互いを
信頼している様子は、読んでいてすごくさわやかな気分になりました。
やっぱり、これを超える作品はない!、と再確認させられました。
海がきこえるファンは、必読すべき作品です!
東京に来ても彼女に利用される主人公
しかし、彼女の本当の苦しみを理解できる優しい主人公
物語が進むにつれ、前作の雰囲気から一転して
冷ややかな雰囲気が流れはじめます。
そんな中での主人公の優しさは
物語全体の暖かさだったことに気づきました。
わずかに感じる嫉妬や苛立ちが、思いを募らせていきます。
彼女が主人公に対して今までにない、
素直な感情を見せたとき
物語はラストを迎えます。
こんなに心あたたまる作品は他にないでしょう。
私の一番のお気に入りです。
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