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浮世絵は語る (講談社現代新書)
 
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浮世絵は語る (講談社現代新書) [新書]

浅野 秀剛
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

名画の考証はおもしろい! 
歌麿の遊女絵、写楽の大首絵、北斎の名所絵など、おなじみの名画に隠された、知られざる事実の数々。浮世絵をより楽しく、深く味わうための一冊。


【著者紹介】
浅野秀剛(あさの しゅうごう)
一九五〇年秋田県生まれ。立命館大学理工学部卒業。千葉市美術館学芸課長を経て、現在、大和文華館館長。国際浮世絵学会常任理事。
主な著書に『錦絵を読む』(山川出版社)、『喜多川歌麿』(新潮日本美術文庫)、『浮世絵ギャラリー 4 写楽の意気』(小学館)、『菱川師宣と浮世絵の黎明』(東京大学出版会)がある。


【目次】

第一章 美人画の考証
1 歌麿の遊女絵――喜多川歌麿「当時全盛美人揃 越前屋内唐士」

2 清長の遊女絵――鳥居清長「雛形若菜の初模様 松葉屋瀬川」

3 歌麿の吉原俄――喜多川歌麿「青楼仁和嘉女芸者之部 扇売 団扇売 麦つき」
 
4 春信の風流――鈴木春信「文掃く美人」


第二章 役者絵の考証
1 写楽の大首絵――東洲斎写楽「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」

2 国政の大首絵――歌川国政「初代岩井粂三郎の島原の禿わかば」

3 初期の大々判丹絵――初代鳥居清倍「市川団十郎の竹抜き五郎」


第三章 名所絵の考証
1 北斎の名所絵――葛飾北斎「富嶽三十六景 凱風快晴」と「富嶽三十六景 山下白雨」

2 広重の名所絵――歌川広重「木曾海道六拾九次之内 恵智川」

内容(「BOOK」データベースより)

歌麿の遊女絵、写楽の大首絵、北斎の名所絵…。こんなにおもしろい名画の考証入門。

登録情報

  • 新書: 264ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/7/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406288058X
  • ISBN-13: 978-4062880589
  • 発売日: 2010/7/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 417,655位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 猪川
形式:新書
様々な種類の浮世絵の考証方法を詳しく説明するというテーマは、今までありそうでなかったもので、画期的だと思う。
しかし、参照すべき図版の掲載位置が分かりづらく、「何と何のどこがどうなっているから」を理解するのに手間取った。
また、本文の紙質だが、カラー図版があるわけでも、毎ページに図版があるわけでもないので、通常のものでよかったのではないか。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ビブリオン トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
著者の関心は、浮世絵に接し始めた時から、「鑑賞する」よりも「調べる」こと。その楽しみを、読者も体験して欲しい。それが本書の狙いだそうです。1枚の浮世絵が、「何を」、「誰が」、「何時ごろ」、描いたのか。残されている僅かな資料から、その謎を追及し明らかにしていく。著者が実際に行なった考証の道筋を開示して、共に謎解きすることへと誘います。

我々は、普段1枚物の浮世絵しか見られません。しかし、その1枚の絵を知るには、先ず、同類の絵を出来る限り集めることが最初の一歩だそうです。次にその絵の様式や他の歴史証言史料から、おおよその年代を仮定。そこからは、絵の内容で、同時代出版の案内宣伝書などが異なり、調べる手段が違ってくるそうです。美人画、役者絵、名所絵に大別し、9人の絵師の絵9枚を、考証の俎板に載せています。我々は、名料理人の包丁裁きを横から見て、料理の仕方を学ぶことになります。▽美人画は、吉原遊女を宣伝した「吉原細見」を繰って、浮世絵に書かれている遊女屋名、花魁の名前、禿の名を照合して、年代を推定。▽役者絵では、「歌舞伎年表」と当時の番付類から、絵中の役者名と劇中の役柄を推定する。などなど広重の版下問題まで手堅い考証が続きます。▽関心を惹かれたのは、著者が言うイメージ環境です。絵師が置かれていたイメージの環境から、当の絵を絵解きする。面白そうです。イメージの継承と発展は確かにありますね。

最初は、タコ壺の穿鑿事と見えます。しかし、誰でも納得できる論理の運びに従って、素直に読んでいくと、考証の深みの面白さに引き込まれていきます。読み終わって、浮世絵考証のディープな世界から目を上げて、江戸の浮世絵文化全体を改めて見回してみます。断片的で孤立していた個々の浮世絵が、糸でかがられたように有機的な関連の中で見られるようになるのが感じられます。
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