新作映画の脚本の執筆に行き詰っている映画監督のチュンネ(キム・スンウ)は,気分転換のため,無性に海に行きたくなって,後輩の美術監督チャンウク(キム・テウ)を誘います。
チャンウクは,恋人のムンスク(コ・ヒョンジョン)と先約があると渋りますが,「それなら彼女も連れて三人で行こう」と提案し,シーズンオフの西海岸の保養地,新斗里(シンドゥリ)に向かいます。
シンガーソングライターのムンスクは,恋人気取りのチャンウクとは意見が合わず“ただの友達”だといいます。しかもチュンネのファンだと告白するものですから,女性に手の早い彼は,すかさずチャンウクの眼を盗んで,一夜を過ごしてしまいます。
二日後,チュンネは一人でシンドゥリに来ます。そこで彼は,二人連れで歩いていた女性の一人ソニ(ソン・ソンミ)を,脚本製作のためのインタビューという口実で口説きます。
ソニは友人を出し抜いてチュンネとふたりだけで会って一夜を過ごしますが,実はこの時,ムンスクもシンドゥリに来ていて,一人で酒を飲んで泥酔し,チュンネの部屋の前で寝込んでいました。
翌日,ムンスクはチュンネにソニとの関係をしつこく聞きますが,チュンネは何とか屁理屈でごまかそうとしますし,ソニもチュンネと寝たことは喋りません。
最初は男性二人に女性一人,次は女性二人に男性一人と,怪しい三角関係が成立します。
ホン・サンス監督作品といえば,男と女が酒飲んで,うだうだと人生哲学めいた会話があって,セックスして…というイメージが多いですが,本作も基本的には同じスタイルなのですが,エロいシーンや嫌味な部分が少なく,三角関係の二本立てとチュンネの屁理屈は,理屈抜きで笑えます。