この第3巻は委員長の恋の悩みがメイン。浅尾にとっては初めて友達に相談されるという一大事です。そこで浅尾は、自分が倉田や由美にしてもらったように相手の背中を押してあげるようなアドバイスをします。友達の厚意をしっかり受け止め前進しているな、と感じ非常に温かい気持ちになりました。
女子の友達が少なく男子と気兼ねなく話せる浅尾と、女子に人気で男子がやや苦手な委員長は対ではありますが、よく似た気持ちを抱えています。仲良くしたい人の前で普通でいようと思えば思うほど上手くいかない状況は、誰でも少しは理解できるのではないでしょうか。そんな中でも少しずつ前に進んでいるのが見受けられ好印象でした。
そしてやや人見知りな気のある私としては、
「嫌われないようにするよりも 少しずつ好きになってもらえるように 自分なりに」
という言葉に心から感銘を受けました。世界を救う物語に比べれば浅尾や委員長の悩みなんて、それはそれはちっぽけなものです。ですがそれでも苦悩しそれを乗り越えていく様は他のどんな物語よりも壮大で素敵なものだと私は感じました。
基本的にゆるい空気で高校生活を描いている作品ですが、人間模様など見所の多い漫画となっています。オススメです。