「ゆっくり走れば速くなる」が新しい本として出たことはとてもうれしい。もう24年以上走ってきたが、この本の旧版は私のランニングの原点である。佐々木氏から始まったランニングの理論が、教え子の浅井氏によって新しい息吹を与えられたことは嬉しい。
しかし、ゆっくり走るという表題だが、本の中にはいろんなトレーニングがある。初めてこの本を読んだとき、ちゃんと読まずに、ゆっくりとしたトレーニングだけをやって、レースで期待したような効果がでないという経験をした。後でちゃんと読んでみると、ゆっくり走って基礎ができたら、いろんな方法で筋力やスピードを高める方法が書かれていたので、それを実行してみたら、良い結果が出た。
ただし、時間をかけて器を大きくするという発想なので、早く結果が欲しい人には向かないかもしれない。ただし、この24年間で、この本にあるような練習をしていた時には殆ど故障はなかった。そして、何よりもこの本には走る喜びが溢れている。いつか、著者と一緒に走ってみたいものである。そのような気持ちにさせてくれる本である。