サルベーンはユリ・スカナの中央部へ、カリエ&エドは北方辺境の修道院へ、逃避行は続く。
というわけで、今度は北方辺境にあるカーテ教の修道院へと到着です。キリスト教を思わせるタイアス教とイスラム教を思わせるオル教とはまた違った位相の、同じ神々を持つ宗教で興味深い。ファンタジーもので政権抗争やら政治やら外交といったマクロなものが主眼となった作品において、ここまで宗教がクローズアップされるものも珍しいのではないだろうか。
正直、流血女神伝の世界を解説するガイド本とか欲しいぐらいです。地誌のみならず宗教解説もみっちりとあるようなもので。
もし須賀さんが世界史を小説ふうに書き下ろせばめちゃくちゃ面白いんだろうなぁと溜息。今まで悪役のようにも見えたユリ・スカナの女王も興味深い人物で書かれなかったという外伝も読んでみたかったです。
それにしてもカリエは成長したなぁ。人の親になるとこうも違うものかと砂の覇王当初の頃を懐かしく思い出しました。