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流星ワゴン
 
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流星ワゴン [単行本]

重松 清
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商品の説明

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   主人公の永田一雄の前に、1台のワゴン車が止まったことからこの物語は始まる。ワゴン車には橋本義明・健太親子が乗っており、彼らはなぜか永田の抱えている問題をよく知っていた。

   永田の家庭は崩壊寸前。妻の美代子はテレクラで男と不倫を重ね、息子の広樹は中学受験に失敗し家庭内暴力をふるう。永田自身も会社からリストラされ、小遣いほしさに、ガンで余命いくばくもない父親を訪ねていくようになっていた。「死にたい」と漠然と考えていたとき、永田は橋本親子に出会ったのだ。橋本は彼に、自分たちは死者だと告げると、「たいせつな場所」へ連れて行くといった。そして、まるでタイムマシーンのように、永田を過去へといざなう。

   小説の設定は、冒頭から荒唐無稽である。幽霊がクルマを運転し、主人公たちと会話する。ワゴン車は過去と現在とを自由に往来できるし、死に際の父親が主人公と同年齢で登場し、ともに行動したりするのだ。

   過去にさかのぼるたびに、永田は美代子や広樹がつまづいてしまったきっかけを知ることになる。何とかしなければと思いながらも、2人にうまく救いの手を差し伸べられない永田。小説の非現実的な設定と比べて、永田と家族のすれ違いと衝突の様子は、いたくシビアで生々しい。

   永田は時空を越えて、苦しみながらも毅然と家族の問題解決に体当たりしていく。その結果はけっきょくのところ、家族が置かれた状況のささいな改善にとどまるだけでしかない。それでも死にたがっていた男は、その現実をしっかりと認識し生きていこうとする。「僕たちはここから始めるしかない」という言葉を胸に刻んで。(文月 達)

出版社/著者からの内容紹介

家族小説の新境地。直木賞受賞後の初の長篇。

ひきこもり、暴力をふるう息子。浮気を重ねる妻。会社からはリストラ寸前……死を決意した37歳の僕は、死んだはずの父子が運転する不思議なワゴン車に乗り込んだ。

37歳・秋
「死んでもいい」と思っていた。
ある夜、不思議なワゴンに乗った。
そして――自分と同い歳の父と出逢った。
僕らは、友だちになれるだろうか?

28歳のときぼくは父親になり、父は「おじいちゃん」と呼ばれるようになった。親になってからの日々は、時間が重層的に流れる。小学5年生の長女を見ていると、小学5年生の頃の自分を思いだし、その頃の父のことも思い出す。少しずつ、昔の父のことがわかってきた。こどもの頃はあれほどおっかなかった太い腕が、じつは決して太くはなかったんだとも気づいた。長生きしてほしい、なんて口に出すのは嫌だから、ぼくは父親と家庭の物語を紡ぐ。――(重松清)

登録情報

  • 単行本: 392ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/2/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062111101
  • ISBN-13: 978-4062111102
  • 発売日: 2002/2/8
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (209件のカスタマーレビュー)
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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
三世代の立場 2007/8/23
形式:文庫
もし、同じ年の父親が目の前に現れたら、貴方はどうしますか?

父親の存在は、あるときは尊敬、あるときは憎悪。
親っていうのは、子の事をこういう風に考えているのか。
男は不器用だから、伝えたいことが伝えたり時に伝えきれずにいるのか。

父と子、祖父と孫、言葉や心情の強弱。
いまや幼少期の親と自分との関係を考えさせてくれます。
特に後半、心うたれる一作です。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sabouru
形式:文庫
重松清は、徹底的に社会的弱者の現実を描く。
題材は常に「精神的負け組」だ。
この作品の主人公のように、あからさまな負け組(=失業、金銭的逼迫)もいれば、
一見勝ち組に見えるのに(=学歴があり、一流企業に勤める、など)、コンプレックスに苦しみ、育児に苦しみ、人生の残酷に打ちひしがれる「潜在負け組」もいる。
負けて、とことん打ちのめされた人間が、再生できるのか。
救いはあるのか。
重松は現実の残酷を示しつつ、それでも
「救いは、どんなにわずかでも、必ずある」と小説で言う。
「完全なる絶望をするな。絶望の一歩手前で、
少しでいい、息を吸ってくれ」
それが重松作品に一貫して流れる温かい血である。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By egg-egg
形式:単行本
私は女だし父はピンピンしているけど

なぜかすごく共感できて

じんと心に沈み込む物語だった。

ファンタジーだ。だけどリアルだった。

過去を振り返ってもどんなに後悔しても変えることはできないし、

現在もまたしかりだけど、

主人公・永田一雄のように「流星ワゴン」を降りた読み手自身が

一番心の変化を感じるのではないだろうか。

ベタだけど、もっと今を大切に生きること、

もっと家族や周りのことに目を向けることが

大事だということに気付くのではないだろうか。

★ひとつ欠けたのは、一雄の妻の行動は理解できなかったから。

彼女のような行動にでてしまう、そういう病気の人もいるんだろうか。

そのあたりが男性が書いた小説っぽいよな、なんてちょっと気持ちが

しらけてしまうところだったのだ。
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読むほどに引き込まれる
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投稿日: 10日前 投稿者: ぷりんぷりん
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投稿日: 22日前 投稿者: Lovely♪
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投稿日: 1か月前 投稿者: 永久機関∞
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投稿日: 2か月前 投稿者: 水銀
あなたの「たいせつな場所」は?
重松清さんの小説は、初めて読みました。
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ファンタジーです。
これは、純粋にファンタジーです。
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投稿日: 2か月前 投稿者: tay1
父と息子
主人公の家庭は崩壊寸前、もう死んでもいいやと思ってる時に主人公の前に
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投稿日: 3か月前 投稿者: フォーク世代
涙が出ます
重松清の作品を読むきっかけになった一冊です。本屋の店頭に並んでいる中に真っ黒な表紙がやけに印象的でつい手が伸びてしまいました。買って正解でした、というよりなんで今... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ロンタイベイビー
読みやすい
ファンタージ作品でありながら、主人公の厳しい現実がリアルに描かれている。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: カプセル
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