株の暴落で、婚約者もお金も失ったウェイ(Leslie)。捨て子ミンといっしょにランさんのアパ-トの階上に住んでいる。仕事は便利屋。汚いかっこうをしているけれど、こんなに汚いかっこうをしていてもLeslieは、美しい、と思わせられてしまう。一方、彼にとってははじめての父親役。今までの映画の中ではみせたことのないイノセントな笑顔がミンにむけられる。ミンは4歳。屋上のお風呂をあがるとき、いつもはだかんぼうのままで、「ウェイ、服持ってきて。」と呼ぶのがかわいい。アパ-トのランさんにひそかに思いを寄せている近所のおまわりさんや、いろいろな偶然が重なってあらわれるミンの母親、ウェイの養育権に口をはさむ役人などの、ウェイとミンを囲むさまざまな人々。そういった人々との出来事、その人たちの周りの出来事のひとつひとつも心にしみる。砂のろうそくに囲まれて流れ星を見るウェイ、ミン、ミンの母のシ-ン。ミンの将来についてウェイに説教するルン(おまわりさん)←(ただものではない。「男たちの挽歌」で金馬奨主演男優賞を受賞している。)。
そして最後に4年間愛情をそそいだミンを、今は社会的地位もお金もある母親に手渡すウェイ。後姿が雑踏の中に消えていく。