鈴木みそ初のオムニバス短編集。一番古い作品は2000年、新しい作品は2008年1月号初出である。あちこちに発表した1〜4ページの掌品が濃密に詰まった一冊。
字も絵も小さく、老眼の進んだ目にはつらい。しかも、元はカラーだったと思われる作品が単色化されているので、余計に見づらい。しかし、丁寧に描かれた作品が小さい本の中にぎっしり詰まっているので、まんがとしての情報量は多く、読み応えは十分である。作品の質はまちまちであり、本書の中では比較的長期間連載された「おひろめ」、次いで「デジタルなみぞ」が優れている。また巻頭のカラー作品「ボクたちのみた未来」は、慣れた手管でみせる彼の典型的な作品である。これを面白く思う人なら、本書だけでなく、彼の主要作品(「オールナイトライブ」が代表作だと私は思う)を入手する価値があるだろう。