生で見られなかったのがマジで悔やまれる、2008年夏にお茶の水全電通ホールで1度きりしか行われなかった、流れ星の第2回単独ライヴの模様を収録した作品。
確かな技術に裏打ちされた演技力と、決して暴走させないようコントロールされた熱量に、とにかく圧倒される。要は漫才5本(+α)しか演っていないのだけど、ネタの運びに関する緩急のつけ方も巧く構成されていて、何より「本気度」がハンパじゃない。相方がミスをしてもすぐさまネタにできる即興力もあるし、ベタとシュールの混ぜ具合もちょうどいい(言い換えれば、関西弁だけど関西色は強くないし、東京の漫才だけどシニカル過ぎない、という絶妙なバランス)。おそらく、ふたりの岐阜県出身という生い立ち(笑)が、大阪と東京のお笑い観を客観的に見れる素地を作ったのだと思う。
正直DVD作品としては、ネタのあいまに挿入されるVTRが前世紀的低予算バラエティ番組のノリでうんざりするし、副音声はネタとかぶせるように挿入してほしかった、など、いろいろと不満がある。だが、それを補ってなお、このコンビの底知れぬ破壊力が充分に味わえるとなれば、万難を排してでも耳と目で体験すべき。インサート映像はリモコンで飛ばせばいいし(笑)。