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38 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
この親にして あの子,
By rock-c (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 流れる星は生きている (中公文庫BIBLIO20世紀) (文庫)
先日発売になった「決定版 この国のけじめ」藤原正彦著を読んでいる最中、この母親の本を読んでみたくなった。併読しているうちに面白さが逆転し、この母親本が、ランナー追い越しのランニング・ホームランとなった。「藤原正彦の面白さの原点はここにあったのだ」と思い知った。 「この母にして、この子」と言うべきか、「この子にして、やっぱりこの母」といった感じで、ものすごい。寝る暇を惜しんで一気に読んだ。 「壮絶!」「凄い!」、もうこの一言に尽きる。 男では到底できない母の強さがここに記されている。 1945年の敗戦後、こんな凄いことが中国、北朝鮮で実際にあったのですね。このような記録がないと私たちの代で消え去ってしまう過去の事実。無知の私なんぞは、敗戦、即、解放、淡々と引き上げされたのだと思っていましたが、敗戦後もこんなに凄まじい、死ぬ思いで引き上げてきたなどとは全く知りませんでした(この本から、大半の人は亡くなっているのですが)。 こういう本を読むと、どうして日本はこの事実を代々伝えていかないのであろうか、どうして消し去ろうとするのだろうか?と、日本の教育方針を疑ってしまう。まさしく、小学校では英語教育なんて必要ない!まず自国の勉強が必要である! しかも、通常こういう「戦争体験記」は、男性側からのもの。女性の体験記は非常に貴重である。 しかし、こんな凄い体験記のなかでも、「藤原正彦の母」が垣間見られる。 その表現の仕方が似ているのである、息子と。またウイットが非常に利いているのである。こんな壮絶な内容にも拘らず「面白い」のだ(非常にはしたなく申し訳ないが)。 しかし、やぱり親子だなー、こういう親でないとこういう子は育たないよなー でも、親子5人生きて還れてほんとに良かった。 ■お薦め度:★★★★★(超お薦め!、実に面白いしためになる)
58 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
流星とエネルギー不滅の法則,
By コンシステンシー (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 流れる星は生きている (中公文庫BIBLIO20世紀) (文庫)
著者が子供たちへ、祈るように書いた遺言(遺産)が本書となった。次男は「国家の品格」の著者でもある藤原正彦氏である。 日本人である一人の女性の満州引き揚げの苦難を綴った手記である。 生まれたばかりの赤ん坊を含め子供3人を連れての引き揚げは想像を 絶する苦難があった。過酷な状況の中で子供を連れて生きることの 辛さと責任感、そして愛情が伝わってくる。 夫からの「子供たちをたのむよ」の言葉への責任感、食料のない状況で子供3人 と自分自身を餓死させないためのぎりぎりの選択、そして子を思う母の愛情と 母を思う子の健気さに胸を打たれる。 人は極限においてその本性を見せるのであれば、著者は責任感と愛情の塊である。 その本性は、満州引揚げを果たした後も子供たちへ遺産を残そうとこの本を 書かせた。 産後1ヶ月の女性一人で、生後1ヶ月の赤ん坊と3歳と6歳の男の子を命がけで 日本に連れて帰って来たのである、並大抵のエネルギーではない。 夫の言う「流星のもっていたエネルギーは何かに変換されて生きている」 (流星とエネルギー不滅の法則)の通り「流れる星は生きている」を通して この本を手にする読者にエネルギーが変換されていくだろう。 子を思う親の愛情(エネルギー)に触れるためにも是非読んで貰いたい。
24 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
長じて数学者となった次男,
By
レビュー対象商品: 流れる星は生きている (中公文庫BIBLIO20世紀) (文庫)
感動です。ここまで人は強くなれるのかと。戦後に死線をさまよった次男の正彦さんは 無事帰国後、長じて数学者になりました。 コロラド大学助教授・お茶の水大教授に までなりまがら、国語教育の重要性を主張していらっしゃいます。 文藝春秋『日本の論点』の常連でもあります。 無事に帰国できて、本当によかった。
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